アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

マコモの葉で染めました。

2020-12-09 14:10:38 | 草木染め

  10月のおわりころ、マコモの葉を手に入れた友人たちからの依頼で、マコモの葉染めをしました。

   マコモ(真菰)は、近ごろ脚光を浴び始めた栄養価豊富の植物ですが、万葉の時代からあり、いまも神事に使われているそうです。こもかぶりもおこもさんもこの「菰」。もとは、マコモでむしろを編んでいたのが、稲わらで編むのが一般的になったのだとか。食用にするのは、根元の部分なのですが、葉もお茶にしたり入浴剤にしたりすると、ずいぶん体にいいといわれています。

   いただいたのは、生の葉と乾燥葉。

  それぞれ煮出しました。

  どちらかというと、乾燥葉のほうが濃い煮だし汁になりました。

   右が生葉、左が乾燥葉です。どちらも銅媒染したもの。

   こちらも同様です。

   右はオーガニックのアームウォーマー。左は鉄媒染したものです。

   こうして並べると、どちらも美しさが際立つようです。

  写真はすべて、当日マコモを持ってきてくださった参加者のお一人が撮って送ってくださいました。布は全部彼女が持参したガーゼ布など、ご自分で縫製したもの。こうした布製品を販売なさっているそうで、草木染めした布でもこれから製品を作っていきたいとのことです。

  生の葉を炒って、お茶を淹れてもらいました。お茶の色も黄色。ほんのり香ばしい味があり、おいしいものでした。

  乾燥葉を頂いたので、煮だして足湯のお湯に入れようと思っています。きっとさらに体が温まることでしょう。

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11月のどんぐり工房の染め講習会おわりました。

2020-12-09 11:26:10 | 草木染め

  先月末、今年最後のどんぐり工房での定例講習会が終わりました。

  参加してくださったのは、10月の講習会の折にはじめてお越しになった長野県平谷村の方たちとそのお友達。平谷の方たちは、今年ふるさと協力隊として南信州にやってきた人たちで、山間の町の特産品づくりの研究のため、草木染めのこともお知りになりたくて、参加くださいました。

  この日の材料は、竹の葉。

   竹の葉は、ずいぶん前に染め材料として冬場によく使っていましたが、このところすっかりご無沙汰。この夏、旭地区の竹々木々工房の依頼で久々に竹染めをしていたら、夏でも意外にちゃんと色が出たので、季節を問わず使える素材だとわかりました。

   でもやはり、寒くなってからのほうが、濃い色が出る気がします。黄色は銅媒染。草色は鉄媒染です。

   もう一つの素材は、アベマキのカクト。栗よりさらに濃い茶色が出ます。友人が市街地の公園で拾ってきてくれたカクトは宝もの。この辺りにはないので、ありがたいことです。

  濃い目のベージュはアルミ媒染。茶色は鉄媒染した後、消石灰の上澄み液に入れで出た色です。

   こんなグラデーションのシャツも出来上がりました。まんなかのグレーは鉄媒染です。

   こちらは下のほうだけ藍染めして薄くなったシャツ。竹の葉の染め液に入れたら緑色になりました。復活。

   今年は、春さきから二か月ほどcovido-19感染防止のための自粛で、工房がお休みだったのですが、初夏に再開してからは、少人数ながら、初めて来られる参加者がけっこうお越しくださいました。染め液に布を浸した瞬間に上がる歓声を、今年は何度も聞くことができました。私にとってうれしい瞬間です。お越しくださったみなさま、ありがとうございます。

   さて、工房での講習会は3月までお休みします。再開は、3月27日土曜日の予定ですが、変更するかもしれません。くわしくは、どんぐり工房のHPをご覧ください。なお、冬の間も、ご希望があれば、5人以上の参加者がお見えならどんぐり工房で染め講習をひらきます。寒い折ですが、冬しかいい色の出ない木々がたくさんありますので、冬のお楽しみにいらしてください。

  

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