久しぶりに面白い映画を見ました。「生きていた男」。https://movies.yahoo.co.jp/movie/1798/ 1958年制作のモノクロ映画です。
南アフリカでダイアモンド発掘に成功した大富豪の娘がヒロイン。彼女の下に、彼女の兄と名乗る男がある日突然やってきます。しかし兄は交通事故で死んだはず。彼女は警察に届けますが、男の持っているパスポートも身分証明書もすべて本物。さらに、妹であるヒロインの好きな飲み物やともに体験したエピソードなど、まちがなく語ります。
ヒロインの父である大富豪は、実は自殺しており、彼の持っていたはずの高価なダイヤは行方不明。ヒロイン自身も謎に包まれている部分がおおい。
モノクロの映像がピシッと決まり、光と影のコントラストが美しい。俳優たちの演技も惹かれる。そして結末は‥・・ 途中でちょっとだけ「もしかしたら、こうなのかな」とちらっと思った通りになりましたが、でもかなり意外な結末が待っています。エンドマークが出てから(と思う)、監督が登場して話す一言に、にやりとしました。
それにしても、ヒロインに扮するアン・バクスターの腰の細さにおどろく。あそこまでウエストを締め付けたらさぞ苦しかろう、と思いました。