豊田の森のようちえん・もりのたまごの園地で、今年も草木染め講習が開かれました。今年で3年か4年目になる、園地がある山の中で採取できる草木で、染めを楽しむ会。今年は、旺盛にはびこる葛の茎葉を使いました。
朝、スタッフの方たちが採取してくだった採りたての葛の葉を、アルカリ水で煮立てます。使う熱源はその辺で集めた薪。
アルカリ水は、ソーダ灰を加えて。普通の水だけなら黄色になるところ、アルカリ抽出だと緑色に。でも、9月だと緑葉染めがちゃんとできるかどうか、実は心配でした。初夏のころの柔らかい葛の葉でないと、難しいかなと思って。
でも、杞憂でした。目の覚めるような緑色が生まれ、布を投入すると、黄緑色や抹茶の色に、どんどん変身。歓声が出ました。
今年染めてもらった布は、手ぬぐいと綿のスカーフ。どちら木綿素材とはいえ、素材と織りが異なるので、色合いは変わります。そして媒染でも。アルミ媒染だと黄緑色に、鉄媒染だと濃茶の色に。
思い思いにつけていただいた模様。それぞれ、味があります。
木々を背景にしたこの写真、いつも壮観です。緑に緑。よく似合う。
もりのたまごの染めの会は、豊田ミライ塾のプログラムとして開催。次回は10月10日の予定です。ミライ塾のパンフやHPにてご覧ください。染め材料は、園地で枯れて倒れた杉の木の皮を使います。お楽しみに。