かいつぶりの日々

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大型二輪免許取得物語…その8

2011年11月16日 | 日記
15回目の受験に失敗しましたが、欠点が全て把握できたので気を取り直して次がんばろうとしました。しかし体調を崩ししばらく受験できない状況が続き、大雨の試験から数週間後、病み上がりながら何とか受験…。

16回目の受験はKさんが試験担当、この日は何かと間が悪い日となりました。

試験場はバイクだけでなく他の車両(普通車、大型特殊、バス等)が走ってるので、他の受験者の動きにも注意しなくてはいけません。この日は、他の試験はなく教習所の教官が練習する日のようでした。ですので、コース内あちこちで見たような教習所の名前が書いている教習車が走って公安委員会の指導を受けてました。

何か嫌な予感がしましたが私の出番、出走してしばらくすると、とある教習所の教習車が目の前でブレーキ踏んだり、変なタイミングで進路変更したり、はては急ハンドルかましたり、「なにか特別な訓練でもしてるのかな?」と思い車間を十分すぎるくらい保って後を走ってました。

すると、悪い予感は的中し、先の教習所の車が目の前で縁石に乗り上げて立ち往生…、私も停車、その車の動き(そのまま突っ切るのかバックで元に戻すのか)を把握してから後方確認、障害物をかわすように抜いていきましたが、そこで全体のリズムが狂い、一本橋でも脱落しそうになりましたが何とか完走。結果は不合格、やはりコース全体のリズムがチグハグだと指摘され、暴走車及び事故車両等の処理も法規走行のうちと指導されました。ただ、一本橋での脱落を回避したテクニックについては評価されました。




17回目の受験、受付行くと前回の戦友のおじいちゃんがいまして、「何でおるねん!!」とやっぱり怒られました。

17回目はSさん担当、私がトップバッターでスタート、前回すごくいい話を聞いたので指摘されたクセは全て修正しました。その甲斐あってSさんから「課題行きましょう」という、すごくありがたい神の御言葉をいただきました。

残念ながらその日も僕以外課題に行く方はいらっしゃらなかったですが、先のおじいちゃんが「受付で吉報を待っている」と一言残してコースを後にしました。

さて、スラローム開始、2回失敗してるので苦手意識が完全にインプリンティングされてましたが、何とか規定通り通過。

ほっとしたのもつかの間、初めてナナハンで急制動に挑戦、急制動は40キロ以上のスピードから急ブレーキ掛けて、指定した場所から11m以内で停車させなくてはいけません。もちろん指定箇所より手前でフライング気味にブレーキ掛けたら減点、ロックさせても減点という決まりでした。ナナハンは重いからガツンとフロントかけたら十分止まる、後ろのロックだけ注意、と前回の安全運転講習会で習ったのでその言葉を信じてスタート、

40キロ以上のスピードで、近畿スポーツランド第一コーナーのブレーキングのようにガツンとかけました。


ところが、まさかのフロントタイヤのロック!!、変に力が入ってたのかハンドルが完全に切れ込みハイサイドを食らいました。(ハイサイドは曲がっている(ハンドルの切れた方向)と反対方向にバイクから振り落とされる転倒のこと)

しかし、昔モトクロス遊びやミニバイクレース遊びをしてた経験が生きたのか何とか暴れるバイクを抑えて指定場所で停車することに成功。

指定箇所の真横にいたSさんの顔が真っ青だったのを覚えてます。

結果はタイヤロック等により不合格、


Sさん「『ハイサイド返し』を間近で見たのは初めて、素晴らしいライディングテクニックですよ。残念なのは減点方式だから加点ができないこと。気持ちとしては合格ラインにいます。ただ、スラロームは手を抜いたでしょう。あれだけのマシンコントロールができるならもっといけるはず。」と評価されました。

私「やっぱり2回スラローム失敗してるのがトラウマです。安全講習会のコーススラロームとかもっと難しいの一杯やってるんですが…。バイクって難しいですね。」

それを聞いたSさんは

「バイクの難しさを知ること、それが僕らのすきな『オートバイに乗る』ということですよ」

とニコリと答えてくれました。


受付行くとおじいちゃんから「またアカンかったんか!!」とお叱りのお言葉をいただきました。おじいちゃんと次回の予約をしましたが、どうやらおじいちゃんはしばらく来れないのこと、私はおじいちゃんと携帯のメールアドレスを交換して「合格したら報告します!!」と約束しました。


続く(次回いよいよ最終回です)

大型二輪免許取得物語…その7

2011年11月15日 | 日記
15回目の受験、試験官はSさん、先日私を絶望の淵まで追い込んだ方です…。天候は大雨で、受験者は僕一人…。他の受験生がいないので、Sさんに一つ思い切ってお願いしました。

「S先生(”先生”と呼んでました)、試験の内容をビデオに撮っていいですか?特にどこが悪いのか、自分でじっくり確かめたいので…、撮影禁止とどこにも書いてませんし、幸いにも他の受験生がいないので迷惑もかからないかと思いますので」

私はハンディカムを持って彼にお願いしました。

彼は驚いた表情を見せました、すると

「確かに特に規定にはない話ですが、上司と相談してみます」

彼は電話で10分程度やりとりをした後、「すみません、確かにおっしゃる通り規定にはないのですがやはり『試験』なんでビデオ等で撮影するのはダメだそうです」


ビデオ作戦は失敗に終わりましたが、気を取り直して受験…。試験官がSさんだろうがKさんだろうがやることは同じ、開き直りで受験しました。

乗る時及び発進の際左右の後方確認、左に交差点があれば常に首を左に(通過3秒前)、幅員が広い道路を通過するときも3秒前に左右確認、とにかく出来ること全てをぶつけました。

走行が終わり、待合室上にいる彼に結果を聞きにいきました。

Sさん「前回は課題まで行ってるんですか…、今回は無理ですね」

私も全力を出し切った結果に納得し、プロテクターを置いたところ

Sさん「まぁ、そこに座ってください」

言われた通り、椅子に腰かけると…。

Sさん「あなたのクセ、まったく治ってないですね…、すごく惜しい。それさえなければ合格なのに…。」

私「はあ」

Sさん「バイク乗る時ってどうやって止まる?」

私「ブレーキですか?ロックしないように柔らかにかけます」

Sさん「なんでバイクのブレーキ前後二つついてるんでしょう?」

私「前ブレーキは制動メイン、後ろはバランスとりのため、例えば一本橋とかですとリアブレーキ引っ張ってやると車体が安定します。」

Sさん「それだけですか?」

私「あとコーナーでの姿勢制御のため、突っ込みすぎたら後ろブレーキチョイ踏みして旋回力上げます」

Sさん「それだけ?」

私「あと、スリップしやすい路面でブレーキかけるとき、前だけかけてたらロックして危ないので後ろを微妙に早く踏んで……、あっ!!」



Sさん「気づきました?あなたは少なくともこの試験場では、今までほとんどリアブレーキ使わずに交差点進入してますよ。すべての交差点や減速ポイントで双眼鏡使って確認してますが、少なくともほとんど右足が動いてない。あなたの愛車、NSRのようなレーサーレプリカを乗ってる方には多いタイプです。教習所では、前と後ろのブレーキの配分を7:3にして先に後ろブレーキを小さくかけるって習いますよ。あなたは知識もテクニックも豊富ですが基本的なところを使わず今まで過ごしてきたのですよ」


そうです、先日の物語で書いていた『重大なクセ』とは、リアブレーキをバランスよく使ってなかったことです。
私はすごく恥ずかしくなりました、今まで散々悪態をついたり影でボロカス言ったりしてた鬼のような試験官が私のライディングの欠点を完全に見抜いていた事実に…。さらになんでこんな簡単なことに気付かなかったのだろうと…。



Sさん「私もあなたのようなオートバイ乗りがバイクの素晴らしさや難しさをどんどん勉強してくれて、大型バイクに乗るのを楽しみにしている一人です。今回は残念な結果に終わりましたが、どんどん勉強してバイクを楽しんでください。」


試験場では厳しい面ばっかり目について、時々いやになることもありましたが、彼の言葉を聞いて教習所に逃げたり途中でリタイアせず頑張ってきてよかったなと思いました。


落ちたのにニコニコ顔で帰りながら、絶対SさんかKさんで合格して恩返ししようと心に誓いました。

続く

大型二輪免許取得物語…その6

2011年11月13日 | 日記
特訓を受けて自信満々で受験した私は、S試験官に全否定され「もう、やめてしまおうか」とうなだれてました。同じ時期に受験したおじいちゃんに励まされ、再度受験の手続きをしました。

試験の前日の晩遅くまで、NSRでの低速走行や法規走行をずっと練習してました。「同じ人間だからできるはず!!」と思い、最後まで勝負する決意をしました。

余談ですが、低速でうろうろするものだから、バイクで女性のかばんを狙う『ひったくり』に間違われそうになって職質受けたのは今では良い思い出です。

さて、14回目の試験、天候は雨、今回の試験官は初めてお会いするYさん。Yさんはすごく人当たりのよい感じの方で「私もバイクの試験は久しぶりなんでよろしくお願いします」という、すごく腰の低い方でした。

っで、試験開始…。小雨の中集まったのは上記で紹介したおじいちゃんと私、私の番になり、一応いつも通り走行、すると…『このまんまスラローム行きます』と神の声が…。この試験官は採点が甘い人なんだ、ここで絶対合格しとかないと、外のSやKでは絶対合格はあり得ない!!と思いました。

おじいちゃんは残念ながら不合格でしたが、「次ここにあんたがいたらわしゃ怒るで」と私にはっぱをかけ、かれは受験会場を後にしました。

っで、スラローム、前回はすごく飛ばし過ぎて競技会レベルのスピードで突っ込んだらパイロンに接触したという苦い思い出がありました。今回は雨であり、さらに7秒以内に通過すればOKなのだから、接触せず時間内(ギリギリであっても)通過を目標にしました。

スラロームスタート…、

慎重に慎重に5個のパイロンをクリアしました。

タイムは…


7.03秒


何ということか、コンマ03秒足りなかった。

減点超過で試験終了、不合格、バイクをもとの場所にもどすようにとYさんから言われました。

頭まっ白の状態で車庫に戻したようですが、(ホントに覚えてないです)Yさんが来たとき、私はバイクの横にへたり込んでました。

Yさんから、自分自身が限定解除した時の話を教えてもらいました。彼も講習会色々通って20回以上受けて通ったクチ、だから試験場で落ちるのは恥ずかしくないということ、こうやって自分で考えて体でどんどんバイクを覚える機会が教習所よりもたくさんあること、あと、私のようなバイク好きにはぜひとも本当にバイクに乗ってほしいこと、試験官全員は真剣に受験するライダーに対して真剣に採点することが礼儀であること、真剣にバイクが好きなライダーはぜひとも守山試験場で免許取得してほしいということなど

色々と教わり、ふらふらながらようやく立てるようになって、お礼をいい、次回も受験しますと約束しました。

Yさんがすごく採点の甘い先生だからチャンス!と考えたこと、帰りの車の中ですごく恥ずかしくなり反省しました。

家に帰ってからまたネットで講習会を探して、後日参加しました。

会場は守山試験場で、安全指導員や白バイ隊の指導を受けていたところ、偶然Yさんに会い「がんばれよ!!」とはっぱをかけられました。

そして、15回目の受験の日を迎えました。

続く

大型二輪免許取得物語…その5

2011年11月12日 | 日記
さて、ひさしぶりの受験…。ドキドキしながら会場入り、今日の担当試験官は誰かなと一番の緊張の時です。

守山試験場では大体3人の試験官が二輪を担当しているようです。

ここで軽く紹介しますと

Kさん…素晴らしくバイクの運転が上手、一本橋は平気で20秒以上、ちなみに私が最初に受けた試験で担当されました。バイクのライディングそのものへの配点比率が高かったような気がします。

Sさん…この方もバイクの上手な方、バイクのライディング&安全確認その他一切全てにおいて、採点が一番厳しい方と思います。ちなみに私の乗り方について『癖が強くて採点出来ない』とレッドカードを渡した方です。

ガンダム教官…おそらく一番採点が優しかったような気がしますが、最終ステージまで行った受験以降、私の担当にあたってません…。

私の受験はKさんとSさんの時が多く、彼らの辛口採点&辛口コメントで志半ばで消えてった戦友の多いことったら…。(´・ω:;.:...

とにかく、同じ人間が出来ることだからとあきらめずにここまでやってきました。

余談ですが、「大型二輪 試験場 受験 合格」で検索すると大体『5回で合格』とか出てきますが、10回超えたら流石に皆さんあきらめるようで、「大型二輪、受験、不合格、10回」と検索しても10回以上受験体験記などほとんどヒットしません。多分私のこの記事が数少ない体験記になりそうです。

肝心の受験ですが、12回目はKさん担当、残念ながら不合格でしたが『バイクスキルがすごく上手になった、別人かと思った』と、以前なら考えられないようなコメントをいただき、努力は間違ってないことを確認しました。

しかし、13回目Sさん担当、一番厳しいといわれるこの人にどこまで特訓が通じるかと受験、結果は不合格でしたが、彼相手に並大抵のことで合格はないだろうと思ってたので肝心のコメントを聞いてみると…


「全然ダメ、クセが全然直ってない。それで練習してきたの?どこが良くなってるの?もうやめたら?」


全てを打ち崩すには十分すぎる言葉でした。



続く