トライアングルの部屋

シニア街道をゆっくり散歩中
本読んで
映画観て
時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

卵の緒 瀬尾まいこ

2014-08-20 20:26:00 | 本 2014年
鈴江育生
小学4年生

自分は捨て子だと思っている

理由は
僕は捨て子なのかと聞いた時の
まわりの反応が怪しかったから

へその緒を見せてほしいと母親に頼んだら
育生を卵で産んだなんて言い出す

母の再婚
自分の生い立ち
血のつながらない弟妹の誕生

自然に受け入れていく育生

大事なのは血のつながりではないんだなあ

母さんは愛情たっぷりに育生を育てているのだ

卵の緒のほかに
もう一編

「7's blood」

七子 本妻の子 高校生
七生 愛人の子 小学生

父親はとうの昔に亡くなっている

七生の母親が事件を起こし
刑務所に入ったため
本妻が七生を引き取った

間もなくして本妻は病気入院

七子と七生二人だけの同居生活が始まる

料理が得意でまめな七生
家事が苦手でずぼらな七子

七生が
年のわりに
周りに対して気遣いを見せるのは
悲しい境遇で育ったせい?

七生を引き取る決心をした本妻もまたつらいものがある

どうか二度と二人は会えないなんてことは
ありませんように
と願ってしまう




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マスカレード・ホテル 東野圭吾

2014-08-11 14:13:51 | 本 2014年
マスカレードの意味は仮面舞踏会

同じような暗号の数字を残した三件の殺人事件

捜査の結果
第四の殺人事件は
都内の高級ホテル
コルテシア東京で起きると推理された

警察官がホテルマンに扮装して潜入

ホテルには色々な客が来て
その度にドラマがある

事件を未然に防ぐことができるのか?
ターゲットは?
そして犯人は?


途中まではグイグイ引き込まれた
犯人の狙いは?
どうやって殺人が起きるのか?

わくわくしながら読んだのに
ラストは意外な展開で
関係者は想像がついたけど
まさか殺人の動機がこんなところに?

ちょっと無理がないですか?
扮装にしてもなんだかなあ
(別の方の扮装)

映像化期待したけど
もしそうならラスト同じにするのか?

土地鑑となっていたので
土地勘の間違いではと思ったら
土地鑑でもいいのだ
警察用語としてはこちらの方が正しいらしい


新田 浩介 警視庁捜査一課警部補 
      フロントスタッフとして潜入

山岸 尚美 ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク


能勢    品川警察署の刑事
      この事件では新田の相棒


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ミーナの行進 小川洋子

2014-08-03 13:59:13 | 本 2014年
思い出のマーニーと時を同じくして
読み始めた

女の子が一人親戚の家に預けられる
そこで美少女に出会う
その家は洋館

似ているところはそれだけでした

マーニーとは雰囲気が全く違いました

朋子の父親が亡くなり
母が資格を取る勉強のため
伯母の所へ預けられる

そこは兵庫県芦屋という高級住宅地

ドイツ人のローザおばあさん

会社の社長で紳士的な伯父さん

母の姉の伯母さん

住み込みのお手伝いさんの米田さん

通いの庭師小林さん

従妹のミーナ

(ミーナには兄がいるが現在留学中)

そしてカバのポチ子
コビトカバ
偶蹄目カバ科コビトカバ属
普通のカバよりとても小さい

それを庭に飼っている

体の弱いミーナはそのカバに乗って
小学校へ登校する

ミュンヘンオリンピックのころ
男子バレーに夢中になるミーナと朋子

四季の移り変わりを通して
ここで過ごした一年間は
朋子にとって忘れられない出来事ばかり

三十年以上たった現状が
なんとも言えず
幸せな気持ちになる



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増山超能力師事務所 誉田哲也

2014-08-03 09:22:27 | 本 2014年
日本超能力師協会

超能力師認定試験

本当にありそうな気さえしてしまうリアル感

超能力により
事件を解決したり

超能力によって起きた事件を
解明する



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とっぴんぱらりの風太郎 万城目学

2014-07-21 06:53:02 | 本 2014年
図書館で予約して
受け取った時はびっくり
こんな厚い本だとは思っていなかったので・・・

二週間で読めるか?
おもしろくなかったら途中でやめようと思っていたのに
ついつい最後まで読んでしまいました

ふうたろうではなく
ぷうたろうと読む

本題からして
明るくひょうきんな風太郎を想像していたのに
これも裏切られました
「とっぴんぱらりのぷう」って
民話の終わりに使うめでたしめでたし
という意味らしいが
これも裏切られたかなあ

両親を知らない風太郎
忍びの修行をしたが
そこからも追い出され・・・

必死に生きているようで
マイペース

秀吉の馬印 ひょうたんに命を与える
それの持つ不思議な力
翻弄される風太郎

戦いのシーンは
腕や頭を
切り落とされたりと
おどろおどろしい

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1Q84 Book2 村上春樹

2014-07-09 06:52:11 | 本 2014年
1984年とは別の
月が二つ存在する1Q84の世界

そこに入り込んでしまった天吾と青豆

ゴーストライターと暗殺者という
闇の世界の仕事

宗教観
親子観
男女観

ネコの町
作者は誰だ?
原作を読みたいと思ったら
村上春樹氏自らの作・・・

音楽

拳銃

本当に緻密に書かれている

天吾とふかえりの関係は
あまり
気持ちのいいものではない
無理に性的表現を入れなくてもいいのに

小学校時代の些細な関わり
それをずっと心に秘めるって
ありえるか?

そこは理解に苦しむ

天吾の生い立ちの秘密は明かされるのか

天吾と青豆
二人は出会えるのか
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忘れ物が届きます 大崎梢

2014-06-10 19:07:50 | 本 2014年
過去の様々な出来事の真実を
今、明かそうとする話

沙羅の実

拉致事件と転落事故の真実は?
ラストはすぐに理解できず
よ~く考えてみた
驚きだった

君の歌

中学校で起きた女生徒暴行事件
の真実

雪の糸

別れを前にした二人
過去を振り返り
思わぬ出来事に気付く
些細な偶然が人を助ける…
喫茶店の雰囲気がいい

おとなりの

過去に起きた殺人事件
犯人は捕まったのだが
なぜか息子名義のカードが
事件現場に落ちていた
アリバイを証明したのは隣に住む主婦

野バラの庭へ

なんでも代行業に勤める香留(かおる)
個人的な回想録作りを頼まれた
依頼人は大金持ちの高齢の奥様
鎌倉の別荘
毎回出てくるお茶とお菓子

消し去りたい過去は誰にでもあるし
知らなくてもいいこともあるのだが
知って良い方向に向かうなら
ほじくり返すのもいいかも~~
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昨夜のカレー明日のパン 木皿泉

2014-06-07 16:18:36 | 本 2014年
登場人物

テツコ   7年前に夫一樹を亡くした

ギフ    徹子の舅 一樹の父 義父→ギフと呼んでいる

岩井    テツコの恋人

タカラ   CA 一樹の家の隣りに住む

サカイくん タカラの中学の同級生で神経クリニック患者仲間

小川里子  テツコの同僚でギフの山登りの師匠

虎尾    一樹の従弟

深津    虎尾の同級生の兄 元坊主 今フリーター

オオちゃん 虎尾とは大学のサークル仲間 大崎朋子

女の子1   岩井から480万借りる

夕子    親しい人が、亡くなる1週間位前になると
      涙が止まらなくなるという能力を持つ
         
加藤さん  夕子の会社の先輩

寺山連太郎 夕子の見合い相手 気象予報士

女の子2  飼い犬にパンという名前を付けた    
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青玉の笛 澤田ふじ子

2014-05-28 08:01:24 | 本 2014年
京都を舞台にした話が六話

「因果な茶杓」

女衒の七蔵

遊郭に女たちを連れて行く途中
南禅寺の月窓と名乗る坊主に出会う

女の一人お佳を見て
異相をしているから高額で引き取ってもらえと
注意して去っていく

言いつけを守ろうとする七蔵
疑問に思いながらも
お佳を三十両で引き取る冨士屋

実はお佳はお納戸奉行の屋敷に奉公していたことがあり
礼儀作法はしっかりしていた

冨士屋を助けることになるお佳

「紙背の帯」

大店の薬種問屋「菱屋」
主の過ちで闕所になる

女主お盈は粗末な長屋で
残された古い帳簿を紙撚(こより)にして
紙帯を織り
生活の足しにしようとしていた

その帳簿の中にとんでもないものを見つける!!

嫁ぐ日間近で破談になり
身ごもっていた娘のお雪の堕胎
昔の堕胎は麻酔もしなかったそうな・・・
怖い

「来迎図焼亡」

扇問屋十一屋の一人息子宗太郎

女好き
絵に対して特異な執着を持っている

価値のある絵画を
自分が死んだら棺に入れてほしいと
常々言っていた

そして待合茶屋での不審死
相手の女は逃げてしまう

遺言の通りにしてほしいと番頭に言う父親

しかし番頭の由兵衛はそれをこっそり安物と入れ替えてしまう

「空海の妙薬」

積荷人足の七五郎とお加奈夫婦
墓地の供え物を食べ
墓小屋で寝起きしていた年寄りの男性を引き取る

学問もできるその男の正体は?

持っていた風呂敷包みの中に入っていたものは?

「四年目の壺」

呉服問屋の小僧奉公していた芳助
七年奉公していたが
辞めてやくざの道に進んでしまった
嘆く夫婦約束していたお清

芳助は道具屋に飾られていた白い壺に
惹きつけられる

価格は十二両

一両の手付を払い
半月以内に残りを持ってくるから
待ってくれと言い残したが
時が過ぎても彼は来なかった・・・

「青玉の笛」

百姓の子で
幼なじみの佐七 彦次郎 お紀勢

大人になったある日
彦次郎両親は亡くなり
本人は行方不明

それから間もなく佐七とお紀勢は夫婦になり
子が産まれる

その子修平が不審な男に連れて行かれたと
騒ぎになる

誰が読んでもその男は彦次郎だと思うよなあ

早産のわりに丈夫で生まれたとか
何かと意味ありげだが
ラストはまさかの・・・






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沈むフランシス 松家仁之

2014-05-13 16:40:14 | 本 2014年
表紙が犬の写真なので
フランシスとは犬のことかと思っていたが
違った

北海道 安地内村
実在の村かと思ったが
架空らしい

過疎の村の郵便局事情

水車による発電

ずいぶん詳しく書かれている
本当かどうか確かめようもないが…

なんか嫌だなあ
男って遠くから
女性のことをこういう目で見ているのか?
もちろん興味のある女
素敵な女
若い女が対象だろうが

二人の会話らしい会話もほとんど記載がなく
それでいて深い仲になることへの
違和感
冗談も言い合わない?

自然の描写は美しい
でも雪は決して美しくはない
怖いし汚い
憧れてほしくない

器用な男だね
食事
何でも作れちゃうんだ
家の中もピッカピカ
主夫にいいねえ

読みながら
二人が別れることを願っていた



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