その壱 はるざれ
津軽の黒石藩
ここ数年不作が続き
百姓の娘は女郎屋へ売られたりしていた
それを避けるためになにか策はないか
思案するのは徒目付 尾形清八郎
清八郎の家の下男の娘お葉も
女郎屋へ売られていたが
清八郎が身請けし
お葉の母親が作っていた味噌漬を
藩の名物として売り出すことになった
材料集めに協力するのが
おけら長屋の連中
その弐 なつぜみ
これは江戸時代のロミオとジュリエットみたいな?
犬猿の仲の菓子屋同士だった
嘉助とお喜代
相思相愛ながら
結ばれず
時は流れ
お喜代からその話を聞いた
長屋の連中は
嘉助探しを始める
その参 あきなす
これは長屋の万造が奉公する米屋の
嫁と姑の話
二人の争いに加え
食中毒事件が発生
その四 ふゆどり
長屋に住む浪人
島田鉄斎に真剣での勝負を挑むのは
鳥居涼介
修行の旅をしながら
剣の腕を磨いていて
鉄斎を仇と誤解してのこと