ネタバレあり
5日かけて読む予定が
オリンピックそっちのけ
2日で読み終えた
主人公キナコこと三島貴瑚
彼女が東京から大分県の小さな海辺の町に
どうして引っ越してきたのか
働かないで生活できているのはどうしてなのかなど
早く知りたいのに小出しにしてくるのだ
早く先を読みたくなるではないか
母親からの壮絶な虐待
三者面談の際
担任が制服のシワを母親に指摘した
良かれと思ってしたことが
その後家に帰りどういうことになるか
担任は想像もしていないだろう
安易な善意だと
ヤングケアラー
ALSという難病を発症した義父の介護
当時高校を卒業し就職が決まっていたのに
それを断念しての介護の日々
その生活から助けてくれたのは
塾の講師をしているアンこと岡田安吾
貴瑚の高校の同級生美晴の同僚
いろんな支援の方法を調べて
母親にも直談判してくれた
その後の自立した生活と
恋人主税(ちから)との出会い
そして刃傷沙汰の別れ
この男
許せないなあ
最初から妾にしようとして付き合い始めている
アンさんの正体
貴瑚のことを好きな様子なのに
告白することもなく
主税との仲も祝福しない
それはトランスジェンダーだったから
戸籍は女性 心は男性
それと主税の正体を知っていたから
(なんでわかった時点ではっきり教えなかったのか)
そしてこの海辺の町に越してきて
貴瑚は自分と同じ
虐待されている13歳のイトシと出会うんだ
なんとかして彼を助けたいと
読み終わって感じたことは
祖母の残した古民家があってよかったなあ
元カレお金持ちで多額の慰謝料もらえてよかったなあ
イトシ漢字では愛と書くんだけど
彼の味方になってくれそうな祖母とその再婚相手が
後見人制度に詳しくてよかったなあ
今の世の中の問題を凝縮したような話だけど
こんなに話がいい方向に行くのって
少ないのではないか
世の中の多くが
抜け出せずにいる
言葉が遅い子供が
最初に口にしたことが
「ママ」ではなく「ばあば」だったことに
腹を立てた母親が
舌に煙草の火を押し付けた所は
衝撃だった
その時点で警察に届ければよかったのに
でも警察の介入でもっとひどい目に遭う場合もあると・・・
最後になぜ52ヘルツのくじらなのかを書いておかねば
普通のクジラの声の高さは
10から39ヘルツ
52ヘルツのクジラの声は
広大な海で誰にも届かない
世界一孤独なクジラ
近くに群れがいても
気付かれないまますれ違ってしまう
貴瑚とイトシは気付いてもらえた
アンは気付いてもらえなかった・・・
貴瑚はこの音を聞きながらだと
よく眠れるというけど
不眠症気味の私はYouTubeで聞きながら
寝ようとしたけどダメだった
5日かけて読む予定が
オリンピックそっちのけ
2日で読み終えた
主人公キナコこと三島貴瑚
彼女が東京から大分県の小さな海辺の町に
どうして引っ越してきたのか
働かないで生活できているのはどうしてなのかなど
早く知りたいのに小出しにしてくるのだ
早く先を読みたくなるではないか
母親からの壮絶な虐待
三者面談の際
担任が制服のシワを母親に指摘した
良かれと思ってしたことが
その後家に帰りどういうことになるか
担任は想像もしていないだろう
安易な善意だと
ヤングケアラー
ALSという難病を発症した義父の介護
当時高校を卒業し就職が決まっていたのに
それを断念しての介護の日々
その生活から助けてくれたのは
塾の講師をしているアンこと岡田安吾
貴瑚の高校の同級生美晴の同僚
いろんな支援の方法を調べて
母親にも直談判してくれた
その後の自立した生活と
恋人主税(ちから)との出会い
そして刃傷沙汰の別れ
この男
許せないなあ
最初から妾にしようとして付き合い始めている
アンさんの正体
貴瑚のことを好きな様子なのに
告白することもなく
主税との仲も祝福しない
それはトランスジェンダーだったから
戸籍は女性 心は男性
それと主税の正体を知っていたから
(なんでわかった時点ではっきり教えなかったのか)
そしてこの海辺の町に越してきて
貴瑚は自分と同じ
虐待されている13歳のイトシと出会うんだ
なんとかして彼を助けたいと
読み終わって感じたことは
祖母の残した古民家があってよかったなあ
元カレお金持ちで多額の慰謝料もらえてよかったなあ
イトシ漢字では愛と書くんだけど
彼の味方になってくれそうな祖母とその再婚相手が
後見人制度に詳しくてよかったなあ
今の世の中の問題を凝縮したような話だけど
こんなに話がいい方向に行くのって
少ないのではないか
世の中の多くが
抜け出せずにいる
言葉が遅い子供が
最初に口にしたことが
「ママ」ではなく「ばあば」だったことに
腹を立てた母親が
舌に煙草の火を押し付けた所は
衝撃だった
その時点で警察に届ければよかったのに
でも警察の介入でもっとひどい目に遭う場合もあると・・・
最後になぜ52ヘルツのくじらなのかを書いておかねば
普通のクジラの声の高さは
10から39ヘルツ
52ヘルツのクジラの声は
広大な海で誰にも届かない
世界一孤独なクジラ
近くに群れがいても
気付かれないまますれ違ってしまう
貴瑚とイトシは気付いてもらえた
アンは気付いてもらえなかった・・・
貴瑚はこの音を聞きながらだと
よく眠れるというけど
不眠症気味の私はYouTubeで聞きながら
寝ようとしたけどダメだった