東京の杉並区にある古い洋館に住む
牧田鶴代 佐知母娘
菜園まである広い敷地
佐知は刺繍作家
作品を作って販売したり
自宅で教室を開いて教えたりしている
その家に一年前から同居しているのは
西新宿の保険会社勤務の
谷山雪乃と同僚の上野多恵美
雪乃と佐知は37歳独身で
ひょんなことから知り合い
親しくなった
多恵美は雪乃の後輩で
二人とも以前の住まいで不都合があり
引っ越してきたのだ
不都合というのは
水の事故ありストーカーありと
仕方ないかなという理由
読み始めて間もなく
どうして「あの家」なんだろうって
住んでいる当人たち以外の目線
そうそう
この家の敷地には
表門を入ってすぐの所に
守衛小屋があり
山田という老人が住んでいるのだ
山田の父親が農作業を手伝ったり
執事みたいなことをやっていた
山田は会社員として定年まで勤めたが
ずっと独身で
両親亡き後もこの守衛小屋に住み続けている
そして鶴代たちをそれこそ守衛しているつもり
もう80歳なのだが・・・
カラスが語りだしたり
河童のミイラが登場したり
何とも奇妙な話
ここからネタバレで
あの家と言っているのは
佐知を抱くことなく
離婚させられ
その後まもなく亡くなった
父親なんだな
この世に未練があるため
牧田家の洋館が残っている間は
この世に魂が残ることを許されたという
変な話
なんで彼にだけそんな特別待遇が
与えられるのかなあと
疑問を持つけど
だいたい自分の不甲斐なさで
離婚したんじゃないかい
でも佐知の危機を救ったり
それなりに存在の意味はあるが
これはある意味のファンタジーと
割り切ろう
でも洋館があるうちはこちらの世界にいられるなら
鶴代や佐知が亡くなっても自分だけ残っているのか?
東京23区にある広大な敷地
固定資産税大変だろうなあ
以前は土地やらなんやら
資産はたくさんあったらしいから
それを取り崩してやりくりしているのか
年金は入っていたのか
佐知のまだ始まっていない
どうなるかわからない恋の相手が
自宅に来た内装業者っていうのも
個人的には嫌い
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