毎朝 上りの電車で見かける女性(ひと)
車内に入ると いつも 同じ席に座っている
今どき 珍しい シフォンのスカートで
細い脚で ヒールを履いて 目を伏せている
長い髪をした素敵な女性(ひと) 最初から見つめていた
僕のほうが先に 電車を降りるから 多分 エリート
美人
一目惚れというには 見かけるだけの間柄
彼女もいる僕に 声をかける資格はない
美人
やさし気な雰囲気 目も合わない間柄
高嶺の花の女性(ひと) 声をかける隙もない
どれだけの恋を 無効にして 仕事する彼女は 誰かのもの?
僕から仕掛けるには 見かけるだけで 勇気もない
美人
さみしげな雰囲気 いつものように見かける
彼女もいる僕に 声をかける資格はないから