晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

親子グマの尾瀬

2014年05月11日 | 生き物
霞んだプロミナの視野に真っ黒の小さな点が動いている。
そしてその上には、動かないものの、もうひとまわり大きい黒いかたまりも見える。

クマだ!

しばらく見ていると、大きい方も動いた。

親子グマだ!!

調査2日目、ようやく現れたクマはなんと親子グマ。
大きさから、去年産まれた子グマのよう。
子グマなんて、はじめて見た。




ゴールデンウィークの尾瀬。

尾瀬ヶ原は一面の雪原。池塘や木道が開き始めていた。
周囲の山は、南斜面は木々の根開きが日々大きくなっている。



その後、2頭は地面が露出した根開きに入ってしまい見失う。
クマとの距離は2キロ近い。プロミナで追っていても、
目を離すと、雪や木の影の黒に紛れて、すぐにわからなくなってしまう。


しばらくして、残雪の上に2頭のクマを再発見。
んんっ? 小さくて同じ大きさ?
あれ!? また斜面上部の根開きに大きな黒いかたまりが。

あれれ!? もしかして??

動いた! 大きい。母グマだ!
ということは子グマは2頭だったんだ!! 

 *

陽が高くなって、暑くなってくる。
母グマはほとんど動かない。たぶん昼寝でもしてるんだろう。

でも、子どもたちは元気。
兄弟でじゃれる。雪の斜面を滑って、1頭が根開きにポテッと落ちる。


遊び疲れると雪の上で3頭がかたまった。
みんなで昼寝? (真ん中の黒いかたまり…)




1頭が起きた。母グマにじゃれつく。




そして、3頭でゆっくりと移動を開始。




最後は何かにおびえるように3頭で斜面を駆け下り、
いっきに木に登って動かなくなった。。。

じつは、すぐ近くにもう1頭若グマがいて、それにおびえたのか?


この日、計4頭のクマを見た。
いい、1日だった。

これでまた1年がんばれます。