晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

陸生貝類

2012年05月19日 | 生き物
妻に外の階段が汚いから掃除しろと言われ、箒ではきはきしました。

そこはツルソバが繁茂して、ダンゴムシだのヤスデだのが繁殖しています。

が、そこで陸生貝類を発見!




こういうのは、殻を作るのに石灰質(?)が必要なので、コンクリの階段の上に薄い土壌が発達したこの場所がいいんでしょう…。

なんという種類だろう? どこから来たんだろう?? いつもの「外来種」というオチか???

ていうか、みんな貝殻で、生きたのがいないな……。


★追記
トクサオカチョウジガイですかね? これって右巻き? キセルガイは左巻きだそうです。
とすると、当然東南アジア原産という「外来種のオチ」ですね。。。

ガマズミ咲いた

2012年05月19日 | 
タネから育てたガマズミが花を咲かせました。



直植えのは2年ぐらい前から花を咲かせているのですが、鉢植えのは、、、今年が初? 去年も咲いていたかな?

ま、それはそれとしてうれしいです。かわいい花ですよね。

最近の読書 2012年5月

2012年05月16日 | 


『極北』(マーセル・セロー著/村上春樹訳/中央公論新社)。
核と温暖化と炭疽菌? 地球文明の終末、極北の生活。まぁ、おもしろかったかな。そういう結末かあ…。



『流星の絆』(東野圭吾著/講談社文庫)。
対馬へ行くときに何にも読むものがなくて羽田空港の売店で買った。対馬では、結局1ページも読まなかった。
帰ってから比較的いっき読み。まぁ、暇つぶしで、可もなく不可もなく。でも、いっきに読んじゃうんだよね。



『オオカミの護符』(小倉美惠子著/新潮社)。
これは今日買ってきた。んー、これはおもしろいかも!うちの近所でもある川崎市の多摩地区発のお話。昭和30年代のまさに田園地帯であった多摩丘陵の生活と宗教、、、というか信仰か。売れてるだけあるかな。

すごい動画!

2012年05月16日 | 生き物
同じ川崎市の多摩地域で、おもに昆虫など観察されているサイトなのですが、動画がすごいのです。

裏庭観察記 外伝

このサトジガバチ! そして、寄生バエよ! 

なにより下のリンク「参照:ジガバチ 巣穴の仮閉じ」というのが最高です。こんなに丁寧に穴を閉じるジガバチ。細心・繊細で見ていて和みます。

ご覧あれ。

対馬で出会った生きものたち

2012年05月15日 | 生き物
対馬固有のもの、固有と思われていたけれどそうじゃない可能性が出てきたもの、関東にも普通にあるもの、あるいは対馬から本土の移入されたもの、本州に普通にあるけれど、わたしが対馬ではじめて見たもの……。










見たけれど写真に撮れなかったもの、まったく聞いたことのない鳥の声……。朝鮮半島まで、50km、九州まで90kmに位置する対馬は、まぁ、いろいろと問題ははらんでいますが、また行きたい場所になりました。

ニホンミツバチの楽園

2012年05月14日 | 生き物
対馬を車で移動していてやたら目につくのはこれです。



木の根元を使ったミツバチの巣箱ですね。このタイプは当然ニホンミツバチのものだと思い、地元の方に聞いてみると、まさにそう。対馬では蜂洞(はちどう)と呼ぶそうです。

それにしてもそこら中にこの蜂筒が仕掛けてあって、尋常じゃない感じです。なんでも対馬には西洋ミツバチがいないそうで、それを逆手にとって、「ニホンミツバチの島」として売り出しているそうです。

おみやげにでもと思い「蜜は高いんですか?」と聞くと、「んー、一升瓶で1万円ぐらいかな~」とのオドロキの答え。とくに去年は不作でぜんぜん採れなかったそうで、検索するともっと高く販売していました。。。ビジネスなのか、お小遣い稼ぎなのかよくわかりませんが、この価格ならやってみたくなるのも当然ですね。

去年は、観光物産協会で、蜂洞のオーナーも募集していたようです。



ぜんぜんミツバチが入っている気配がありませんでしたが、一カ所だけ発見。



なんか雄バチが下見に来ているような雰囲気でした。

ROD in 対馬

2012年05月14日 | 生き物
RODって、検索してもあまりでてきませんね…。Road of the Dead……ということで、まぁ、道路で轢かれた動物たちの死体を指すんですが…。



対馬のメイン道路である国道382号線、厳原(いずはら)近くでした。ああ、こうしてツシマヤマネコも轢かれるんですね。

すわ、ツシマテンかっ? と思ったのですが、ちょっと違和感…。



サイズ的にはスマホから換算して、全長約53cm、頭胴長約34cm。

日本動物大百科(平凡社)によるとツシマテンとチョウセンイタチのサイズは以下の通り。

テン(ツシマテンのサイズはなし。大きさは同じなんでしょう…) 頭胴長:雄45~49cm、雌41~43cm 
チョウセンイタチ 頭胴長:雄32.5~43.5cm、雌28~33cm

テンもイタチも雌雄に大きさの違いがあるんですね。

かわいそうなこの子は、サイズ的にも、この黒い顔に鼻周りの白はチョウセンイタチですね…。

日本にはもともと対馬にしかいなかったのに、今は本州で拡大が指摘されているチョウセンイタチ(本土で増えているのは朝鮮半島産という話です)……。



道脇を見ると、ちょっとした水路があって、イタチの好きそうな場所でした。

合掌。


ツシマヤマネコ探索記 その3

2012年05月13日 | 生き物
保護センターの近くにこういうものがありました。



ツシマヤマネコを守る会が、いくつかの自然保護助成金を活用して民有地を買い上げた保護区です。




海に向かって森が続いていました。いいですね! 応援したいです!!

とにかくまた行きたいなあ。


【ツシマヤマネコ・リンク】

環境省対馬野生生物保護センター : 役場は人だ! たったひとりの人間ですべてが変わる。この施設もひとりの女性レンジャーによって、方向性が180度転回し、地元との関係、保護活動への認識が大きく変わったと聞きました。

ツシマヤマネコを守る会 : ここが基本なんですかね?

佐護ヤマネコ稲作研究会 : 佐護ツシマヤマネコ米を作ってらっしゃいます。トキでもコウノトリでも、稲作と野生動物は深くつながっていますね。買わなくちゃ!

ツシマヤマネコ応援団 : 応援しよう!

どうぶつたちの病院 : いろんな支援のあり方があります。センスあるグッズをいろいろ買いました! 保護センターでは、いちばんかわいい日本手ぬぐい、バッチが売り切れで残念でした…。

ツシマヤマネコ探索記 その2

2012年05月13日 | 生き物
ツシマヤマネコは、対馬北部の上島を中心に、豊かな森林を擁した山岳域から田んぼ周りの里山、海沿いまで、幅広い環境で生きているそうです。最近、下島でも、じつに20年以上ぶりに生息が確認されたそうです。



下島の龍良山(たてらさん)の照葉樹林。国内最大級の照葉樹林として国の天然記念物に指定されています。かなり個体数は少ないそうですが、ツシマヤマネコの生息も確認されています。



保護センターのある上島・棹崎周辺は、海岸沿いに森林(人工林も多く、すんごくいい森というわけでもない)が広がり、背後には田んぼが多い里山が連結しており、多様な環境がまとまっています。ツシマヤマネコの個体数も比較的多いエリアだそうです。



棹崎手前の佐護の里山。対馬では平地が少ないので、それほど田んぼは多くないようです。カエルやネズミを主食とするだけに、こういう環境は好みのようです。まぁ、農家のニワトリを襲うこともあるようですが。

対馬はやはり大陸性の場所だけあって、ほ乳類相がかなり特殊です。中型のほ乳類は、ツシマヤマネコを筆頭に、ツシマテン(固有亜種)、チョウセンイタチしかいません。キツネもタヌキもアナグマもいません。大型獣はツシマジカ(固有亜種)と90年代に再導入されてしまったイノシシ(九州本土産との話)のみ。クマ類もカモシカもいません。

つまり、それっぽい大きさの糞を撮れば、ま、3種類(ヤマネコとテン、イタチ)に絞られるわけです。

あ、重要なものを忘れていました。イエネコです。田舎なのでほぼ野良みたいなもののようで、森にもけっこういるそうです。最近は技術の発達により糞からDNA分析をするとヤマネコかイエネコかはわかるそうですが、外見もしくは内容物からの識別は困難だそうです(つまり、ダメじゃん!)。

イヤ、まぁ、でも、糞しかないですね。探しましたよ、ひたすらに糞を。

事前にあまり調べていかなかったので、それっぽいものは全部写真を撮りました。全部とはいっても、途中でツシマテンもしくはチョウセンイタチの糞との区別もできてきて、見たものすべてではありませんが……。

対馬野生生物保護センターの職員の方々につきまとい、「これはどうですか? テンとの違いはどこですか? どんな場所に糞がありますか?」と聞きまくりました。環境省のアクティブ・レンジャーの方にはいろいろ教えていただきました。ほんとうにありがとうございました。

・保護センターのある棹崎公園内の遊歩道にもけっこうある。いつも5、6個はあるんじゃないかな?
・道路に多いよ。
・マーキングの意味があるようでめだつところにある。
・アスファルトやコンクリの道路でめだつ。そういう場所で多くするのか、もしかしたらそういう場所は残りやすいのかもしれない。
・道路の真ん中から谷側に多い。
・未舗装の林道でも、道を横切るように側溝が入っていて、そこだけコンクリで固めてあるような場所に多い。
・三叉路とか、交差点的なところに多い。
・テンの糞よりは太いが、小さい個体もいるので、小さいこともある。
・テンはくるりとまわるような形だが、比較的まっすぐで、ぼこぼこと太いところと細いところがある感じ。
・植物の種子…つぶつぶがあれば、それはテン。
・鳥の羽根とかは、テンにも入っていることがある。
・テンの糞は、なんて言うんだろう? 糞の基質というかよく消化された部分が多いような気がする。

その他に、イネ科の葉っぱが入っていたら確実にヤマネコだそうです。猫草はヤマネコも必要なんだそうです。

そういうことで、棹崎公園とその周辺および対馬各所でいろいろ探しました。

さ、どーんといきます!



とりあえず32個です。たぶんこの3倍ぐらい見ましたが、このへんで済ませておきましょう…。

さて、このなかでどれだけツシマヤマネコの糞があるか?? この際、イエネコのことは忘れてください。

レンジャーの方に太鼓判を押されたのはこの2個。




とくに上のは、ほぼまちがいないと。下のは白くてカチカチです。ともに古すぎる…。




この鳥の羽根が残っている2個も可能性が高いそうです(もしかしたら、かわいそう…と思われて、ご慈悲だったのかも…)。これも古いですね。 



ちょっと新しくて、鳥の羽根が入っていて、「これは!」と思ったのですが、これはテンの可能性が高いという残念なお話…。周辺状況などからみてそういうご判断でした。



その周辺情報はこんな感じです。明らかにテンの糞と思われるものに囲まれている…。そして、確かにくるりと2つ折れになっている。むむ、残念。

レンジャーの方は、かなり、しつこい…、いや熱心なわたしに対して、「××のあたりが多いよ~」と秘密の場所を教えてくれました。帰りの飛行機の時間もあったので、撮った写真を見てもらってないのですが、以下は、確実ですね(イエネコは忘れてね)。



ということで、ツシマヤマネコの糞は多くて5個という感じですね。残念ながら、どれも古くて、昨日の夜にした!というのはありませんでした。テンのはずいぶんと新しいのは見ましたが……。ちなみに季節はムカデのようで、テンと思われる糞にはごろっと1匹まるのままで、けっこう入っていましたね。

ああ、また探しに行きたい、ツシマヤマネコの糞! 今度は、したてホヤホヤのを見たい!!






ツシマヤマネコ探索記 その1

2012年05月13日 | 生き物
GWが明けたというのに対馬に行ってきました。対馬といえば、当然ツシマヤマネコです! あと100頭足らずまで減少している貴重なヤマネコ…。会えるわけないのですが、ちょっとだけ探してきました。



生息エリアに入ると、交通事故防止の道標が立っています。年間に数頭が亡くなっているそうです。数頭といったって、100頭のうちの数頭ですから事態は深刻ですね…。



対馬北部の環境省対馬野生生物保護センターにこんな表示がありました。夜、ふらりと入った飲み屋で、そこのおやじが、「じつは昔、轢いたことあるんだよね。面倒だからそのままだけど…」なんてことを言っていました……。



対馬の北部・棹崎にあるセンター。周りにも野生のツシマヤマネコが生息しているそうです。



保護センターで公開されているオスの「福馬(ふくま)」。野生個体ではなく、福岡の動物園で生まれた個体です。



耳が丸くて左右が離れています。かわいい…。



公衆トイレもヤマネコです…。

さて、そういうことで駆け足で不毛(?)な探索が始まります。

(つづく)

金銀そろい踏み

2012年05月06日 | 生き物
日々歩いている近所の雑木林ですが、GWにはキンラン、ギンランを発見し、金銀そろい踏みとなりました。花期って、こんな感じでしたっけ? ちょっと遅いような?


5月5日撮影


5月4日撮影

今も盗掘する人とかいるんでしょうか? ちょっと不安です。

三浦半島ウミウシ探索

2012年05月05日 | 
快晴のこどもの日。朝一でいつもの磯に行ってきました。大潮で潮位は最干潮で11cm(小田和湾)。朝7時半には現地に着いたのですが、なんと駐車場が満車。船釣りの人たち? 一色の方まで行って車を入れる。

朝は富士山はもとより、丹沢や伊豆半島の山がくっきり見えました。



なんとpawさん、kouchaくん親子も登場で、「まぁ、大潮の休日で天気がいいから当然ですよね~」と笑い合う。

さて、ウミウシですが、条件は悪くないのですが、特筆すべきものは出ず…。



いちばんいたのはアオウミウシ(いっぱい)。全体に小さめ。



アカボシウミウシ(1匹)。



うーん…、キヌハダモドキ?(1匹) 小さかったですね。



でっかい、キヌハダウミウシ(2匹)。オレンジ色が光って超めだってました。



お約束のクロシタナシウミウシ(2匹)。



クモガタウミウシ(1匹)。



シロウミウシ(2匹)。



ムカデミノウミウシ(1匹)。これもアオウミウシに並んで定番中の定番だったのですが、ここ2、3年この磯では数がとても減り、ぜんぜん見えない謎のウミウシです。隣の磯には普通にいるようなんですが……。



オカダウミウシ(1匹)。ちっちゃすぎ……。全長2、3mmかな。



ミスガイ(1匹)。ああっ、目が見える!? 点々って2つ並んだ黒点は目なんだっけ?



あれっ? これなんだっけな? 地味系ドーリス? 全長2cmぐらい……。



今回はけっこうタコ(3匹)がいましたね。ちゃんとこっち見てるんですよね。タコ釣りのおっさんの目をくぐり抜けてくれ!



五体投地の妻。しゃがむのより、四つん這い。四つん這いより、うつぶせ寝が潮だまりの極小生物の観察には最適です。

11時半に磯を上がり、さくっと帰ってきました。

クマ糞アオハダ発芽せず…。

2012年05月04日 | 
去年、奥多摩で採取したツキノワグマの糞から洗い出したアオハダの種子ですが、結局発芽しない感じです…。



いろいろ実生というか芽が出てきていますが、どれもアオハダではないようです。残念…。

確かに糞から出てきた果皮は全部緑色だったし、種子もちょっと小さくて痩せていたしなあ。未成熟だったのかな??

ツキノワグマの糞から採取した種子から木を育てるなんて、いい話だなあ…と思っていたのですが。アオハダという木もけっこう好きだし。

この秋に再チャレンジかな。。。

アマガエルの謎

2012年05月03日 | 生き物
雨の休日。買い物から帰ってきたら近所からアマガエルの声が聞こえた。

いったいどこにいるのか? そもそも近所には池も田んぼもない。

2009年にはうちの庭で冬眠しかかったのもいたけど、いったいどこから来たんだろう?


庭の枕木の穴で冬眠しかかったタール(2009年11月)

アマガエルはけっこう森林性で、成体になると田んぼや池の周りの林や草原で生活するから、水がすごい必要なわけでないけれど、繁殖
=オタマはなあ……。

どこかの子どもが飼っていたのが逃げたか、逃がしたか…ではないかと思うんですが。。。

おしかけ調査…

2012年05月01日 | 生き物
じつは、GW前半の尾瀬は山歩きじゃなくて、おしかけボランティアのクマ調査でした。学生時代にツキノワグマの調査グループにいた関係で、いまもちょっとだけクマ関係の人たちと交流があって、そんなご縁で尾瀬のツキノワグマ定点調査に参加してきました。

29日は朝の9時半から夕方4時過ぎまでの7時間近く、30日は朝7時過ぎから3時間ちょっと、尾瀬ヶ原の雪原に座って、春まだ浅い、尾瀬ヶ原の周りの広葉樹の森や針広混交林ををずっと眺めていました。



29日はほんとうに天気が良くて、雪原でTシャツ姿で調査をしていました。まめに日焼け止めも塗ったのですが、けっこう焼けましたね。。。

クマは、29日の午前と午後、30日の午前と、おそらく同じ個体を計2時間半ぐらいですかね。じっくりと観察することができました。





ユッサ、ユッサと雪面を歩き、雪解けが始まった木々の根元を丹念にまわって、なにか一生懸命食べていました。去年のミズナラやブナの実が残っているんでしょうか?

途中、木の上での1時間ぐらいの昼寝をしたり、斜めに伸びた木から降りるのに最初は頭から降り、途中でくるりと反転してお尻から降りるのも観察できました。

力強い四肢の動き、つやつやとした漆黒の体。一度だけ、枝を引き寄せてなにかを食べているときに一瞬見えた舌か、あるいは口の中かの妙に艶めかしい赤……。その存在すべてが感動的でした。いい休日でした。