黄昏のガンマン

ガンマンはとうにリタイヤ
節々は痛むし物忘れが頻発して今は街外れの小屋で自炊暮らし
ダラダラと過ごす毎日だ。

天寿を全うする

2016-08-12 | 日記

この時期 図書館は老若男女入り混じって盛況で 暑さしのぎで来てる方も多くて ボケーっとしてる人が結構見受けられる。
まとまった本は読む気にならないので随筆集がある書架を覗いてみる。 どれにしようかと目を移してると 「死ぬのに良い日だ」というエッセイ集が目に止まる。 この歳になると死ぬという言葉が気になるもので つい手を伸ばし中身も確かめずに借りて帰る事に。
家で開いて目次をみると50本余りの随筆が並んでいてこの本のタイトルはその中の一本、 目立つ題名を付けて本を売り込む魂胆に見える。

    

    興福寺 金剛力士像  左から 吽形、 阿形

この言葉 ネイティブ・アメリカンの言葉で 戦に行くとき自分を鼓舞する為に叫んだ言葉で やってやるぞと言う意味合いみたいである。 この本の中では死と対面して安らかな気持ちで天寿を全うする状況が書かれてる。
「死ぬのに良い日」とはどんな日か、良くわからないけど あったとしても選ぶことは出来ない。 交通事故に会うかもしれないし、家族が揃って良い臨終の状況が出来たとしても死ぬのが長引いて気を遣う事もあるだろう。
ここで思い出すのが「巨人の星」の名シーンでの星一徹の言葉、「坂本竜馬はこういった 死ぬときはたとえどぶの中でも男なら前のめりに死にたいと、 飛雄馬よ前のめりになって死ね」。
この様に真面目に考えると難しいけど大体の年寄りは 先が無いので死ぬまで楽し事をしなくちゃ という考えが多いようである。 それほで楽しいみたいとは思わないけど嫌な事は願い下げ いつも道理に呑気に過ごしていてお呼びがあれば素直にさよならと行ければと思う次第である。