帝釈天に行った際、おばさん連中から寅さんだ々々だ と指さされてなんだか嬉しい気持ちになった事があり、以前に増して寅のフアン。 昨年末に封切られた「お帰り寅さん」を見たくて行って来た。
何時もはすいている前の方の席を予約するものだが今回は足元が通路になってる最後部の席を予約する。 もしトイレに行きたくなったら出やすいと思ったからである。
最後部の席は初めてで 長い距離の階段を歩かされて次回はやめだと思いながら辿り着くとこの列は満席、 良かったのは前が通路になってるのでスミマセンの挨拶が要らないで座れた事だ。
見渡して見ると観客は自分より年上の人たちが半数以上、 このシリーズが始まったのは50年以上も前、その当時50才の人は100才、20才でも今は70を超えている。 自分の両隣も爺さんバーさんだ。もちろん俺もだけどね。
寅次郎夢枕 から八千草薫、渥美清
寅さんの甥っ子 今は50才位になった満男が昔を回想する事で進められ 今まで撮られた寅さんシリーズの画像が流れて数々のマドンナが映し出される。
吉永小百合、栗原小巻、、当時人気NO1の美人女優達と時間を過ごす事が出来た役者はいただろうか、 鶴田浩二や中村錦之も叶わない、男は顔ではないという事を見事に証明した寅さんだ。 自分は寅さんに似てるみいだけど そうはモテた事がなし、 現実は厳しいものだ。
昔の画像ばかしで余り面白味がないと見ていて半分ぐらい進んだのかと思ったらラストの字幕が現れた、 飽きなくて良い映画なのかも知れない。
オープニングの桑田佳祐が歌う♪俺がいたんじゃお嫁にゃいけぬ~ の歌唱シーンが渥美清と重なってとても良かった。
映画が終わると年寄りが多くて杖を持った人 背もたれに掴まりながら階段を降りる人 手摺を握る人が目立つ、
しかし年は取っても映画館に行く気力は若者より強い、 認知症が少しぐらい混じっていても まだまだ人生落ち込まない人達みたいだ。