銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

「メト」と、世代間ギャップ

2011年06月20日 | のほほん同志Aの日常
チャリーン♪

先週のこと。
私の旧式ケイタイが、メール受信を知らせました。

開けてみると、

オォッ 見たことのないカラー画面。

色つき背景にハートが踊り、
かわいい少女が「ありがとう」と微笑んでいます。

…誰だろう?

私にこんなかわいいメールを送ってくる友人はいないはず。

「いま、新幹線の中です。
 お陰様でオペラ最高の席で聴き感激♪しました!!」

なんと! 母より上の世代のお客様からでした。

オペラ界の最高峰との呼び声高い
米国メトロポリタン・オペラ、
通称「メト」。

その来日公演「ドン・カルロ」に、
仲良し3人組で東京までお出かけいただいていたのです。

「見て見て、こんなかわいいメールが来た」
と横のスタッフに見せびらかしたところ、

「あ、これ、『デコメ』と言うんですよ」とのこと。

ふーん、知らなかった。


明けて今週。
きのうの朝日新聞、天声人語。

大喝采ですべての日程を締めくくった
「メト」が取り上げられていました。


▼震災後、日本を訪れる外国人は半減した。
 音楽界でも来日の中止や延期が相次ぐ中、
 きのう2組が公演日程を終えた。
 喝采は、「約束」を果たしたことへの感謝で増幅された。

▼米国メトリポリタン・オペラは5年ぶりの来日、
 総勢380人が14ステージを務めた。
「芸術の力を示す歴史的な公演にしてみせる。
 日本の現状を世界に正しく伝える一助になれば」。
 ピーター・ゲルブ総裁の意気込み通り、熱い出来ばえだった。

▼楽団員は事前に専門家の話を聴き、
 東京の放射線は大丈夫と納得したという。
 乳飲み子を同伴したソプラノもいた。
 不安から看板歌手3人が直前に降りたが、
 代役がまた一流。
 「メト」の底力である。


短い記事から、かわいいメールから、
このたびの「メト」来日公演で交わされた
舞台と客席との熱いやりとりが伝わってきました。


さて、お客様からのカラフルなメールへの返信。

この機会に「デコメ」なるものに挑戦してみるかとも思いましたが
アナログ人間があやつる旧式ケイタイでは
技術的にも、ハード的にも、ムズカしく…。

「喜んでいただけて何よりです。
 いつか私も…と思いが募りました。
 またお話、聴かせて下さいね。」

結局はいつも通り、顔文字なし、絵文字なしの
黒々したメールでのお返事となりました。


ジェネレーション・ギャップ、です。



▼ツアー報告 「八ヶ岳倶楽部とリゾナーレの休日」はコチラ
http://ameblo.jp/arailuka/day-20110617.html

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故郷は近きにありて・・・

2011年06月20日 | 見かけだおしNのつぶやき
早朝携帯が鳴りました
ムニャムニャ

「○○ちゃん(私の名)!、こっち帰ってこえへんのか」

あっ、田舎の近所のおばちゃんです
少し非難めいた口調でした(そう聞こえただけかも)

「家の周り、大きな草生えとるで、
帰らへんのやったら除草剤まいといたろか」

そんな電話です
確かに最近、田舎には帰っていません

しかし、朝早いなぁ・・・

「ちょっと忙しいねん、今週は帰られへんわ」
そう、あっさり電話を切って、
気づきました

そうか、今日は母の命日でした

かつて

実家に帰る喜びとは・・・
一日うだうだ
あげ膳すえ膳
母の手料理
帰りの手土産

お~実家の至福よ

父一人になってからは・・・
水まわりの掃除
食事の準備
父との口論 
近所への何かとメンドイ挨拶まわり

あ~実家が重荷

そして、今や無人になった実家とは・・・

この週末やっと休みが取れ田舎に帰ってきました
そして私を温かく迎えてくれたのは

家を取り囲む青々と天を仰ぐ、雑草の大群
そして、水漏れ
ガス代の請求(田舎では近所のおばちゃんが集金している!)

あ~ あ~ めんどくさい何もかも

のろのろ緩慢な動作で、いま目の前にある
どうしてもしなければならないことに対峙しました

すると・・・

わらわら、わらわら
多分そんな音がしたと思います

虫嫌い、ガーデニング嫌いの私が
草をせっせと無言で刈っていると
近所のおっちゃん、おばちゃんが
全くどこで聞きつけたのか


わらわら、わらわら
「○○ちゃん、お帰り、いつ帰ってきたん」

入れ替わり、立ち替わり、姿を現わします
愛すべき田舎
煩わしき田舎

「この家どうするんや」
「畑どうすんや」
そんな話まで出ます


どうするかって・・・そんなん何も考えてないし
はぁ

久しぶりに帰る田舎は、やはり田舎そのものでした

もう家人の居なくなった古びた家
でも、
私が子供のころから知っている
お節介の裏表
梅雨に似たウェットな感じ
でもでも、ちょっぴりホッとしたのも事実です

まだそんな実家がありましたね

去り際、
「ここや、わしの家はやっぱりな」
父がボソッとつぶやきました

だわな

又、父を連れて帰るとしましょうか
我が近きふる里へ

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