毎度のことながら月半ばを迎える明日、
やっとこさ完成予定の旅サロン便り7月号。
今月号はそこに、
スタッフそれぞれが海外ツアーの思い入れを語るページがあり、
私は迷うことなくそこで、アラスカを紹介しました。
曰く…
「アラスカを思わない日はありません」
これは誇張でもなんでもなく、
実際、冷蔵庫やら壁やらに
お気に入りのアラスカの写真をぺたぺた貼っているので
牛乳を飲むたびに思い出す…ということに。
たとえば今、7月半ばといえば――
アラスカは短い夏の真っ最中。
生まれて間もない小熊が
お母さん熊のあとをよちよちついて歩くころ。
これが、あと一か月もすると――
アラスカはすっかり秋の気配。
ベリーが色づき始め、小熊もたくましくなり
冬眠に備えて夢中でベリーをほおばる季節。
ベリーの茂みに頭を突っ込み、
鼻のまわりを紫色に染めて歩いているんだろうな…
とこんな具合。
星野道夫さんに『クマよ』という名の写真集があります。
草原を歩く熊の写真。
そこに寄せられたのは、こんな言葉。
きがついたんだ
おれたちに
同じ時間が
流れていることに
アラスカの熊に思いをはせるたび
あぁ、そう。こういうことなんだなぁと思っていたわけです。
でも、「灯台もと暗し」でした。
今日まで訪ねていた北海道・知床半島。
わずか3日で…
車の中から。
船の中から。
十数頭の熊に出くわしました。
知床五湖でのガイドウォークの折には
私たちがついさっき歩いた遊歩道のすぐ近くに
熊が出たとのことで
午後からのガイドウォークが中止になったほど。
アラスカにばかり目が向いていましたが
近く知床にも、そんな熊の住む土地があったのですね。
今この時間。
蒸し暑い関西に帰ってきて
ラッシュの電車に乗って帰宅し
パソコンに向かう夜。
気持はまた明日からの忙しい毎日へと向かっています。
清涼の知床はどこへやら、
すっかり日常に引き戻されています。
でも今この瞬間、
きのう出会った熊たちにも
同じ時間が流れています。
知床はまた今夜から雨だといっていました。
今ごろあの熊たちは穴に潜り込んで眠っているのか、
それとも雨のなかを歩き回っているのでしょうか。
熊に国籍はありませんが――
知床の熊にはよりいっそうの親近感を覚えるようです。
きっと時差がないのと天気予報のおかげでしょう。
****************************************
http://ameblo.jp/arailuka/entry-11280220879.html
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
****************************************