作家の故・北杜夫さんは大のトラキチで
テレビの前でタイガースの応援をしながら、
右打者なら右、左打者なら左…というふうに
忙しく足を組み替えたりしていたそうです。
そのエピソードを読んだとき、
あれ、同じ!と思いました。
私もいっとき、高校野球に夢中だったころは
ハンカチ王子とマー君の息をのむ投手戦を見ながら
テレビの前で右足を上げたり左足を下げたり、
箸を持ち替えてみたり、なにかと大忙しでした。
自分が念ずれば、きっと思いが届く!(ブラウン管の向こうにだって)
あのころは、単純にそう信じていたのです。
いつの間に、それが変わってしまったのでしょう。
昨日まで訪ねていた、茨城県・土浦の花火大会。
関西での知名度はもひとつですが、
大曲、長岡に並んで日本の三大花火に数えられており、
個人的にも1,2を爭うほど大好きな花火大会です。
出発前の予報は雨でした。
伊丹空港に集合した皆さんの表情も、心なしか湿りがち。
その皆さんを前に、
「大丈夫。念ずれば通ず、です!」
と激を飛ばし、茨城へと向かいました。
最初に訪ねた筑波山神社。
私のとなりでお客さまが祭壇に手を合わし、
「あした、絶対に晴れますように」と
ぽーんと500円玉を投げ込むのが見えました。
おっ
と一瞬うろたえつつも、財布からつまんだのは5円玉。
手を合わせ、無意識にぶつぶつと出てきた言葉も、いつもの「ご縁が…」。
今おもえば、これがいけなかったのです。
花火大会当日は、雨雲が地上近くまで低く立ち込めていました。
雨こそさほど降らなかったものの、その低い雲が邪魔をして
高く打ちあがった花火2万発のうち大半が雲の上。
文字通り「雲隠れ」して見えないという、唖然とする結果。
今年で82回目を数える土浦の花火大会の歴史上においても
「こんなの初めて…」と審査員が茫然とつぶやく事態となりました。
昨夜、帰りついた伊丹空港。
「お天気のことは仕方がないわよ」
「あなたのせいじゃないんだから」
そう声をかけていただきましたが、後悔でいっぱいでした。
念ずれば通ず、と言いながら、私の「念」が足りなかったのです。
ケチって、そのうえ己のことにかまけて、
5円玉にしたのがいけなかったのです。
念じれば思いは届くかもしれないし、念じなければ届かない。
そんな当たり前のことを痛感する土浦の花火となりました。
それにしても隅田川の花火の中止など、波乱つづきだった今年の花火大会。
1年を締めくくる土浦の花火も、きっと後々まで語りつがれる大会となることでしょう。
あの日、雲の上ではきっと、
今年一番の花火大会が繰り広げられていたはず。
見たかったなぁ…。
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貸切バス・オーダーメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日8:30~17:00)
■公式ホームページ:http://www.gin-st.com
■銀ステ旅先案内人:http://ameblo.jp/arailuka
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テレビの前でタイガースの応援をしながら、
右打者なら右、左打者なら左…というふうに
忙しく足を組み替えたりしていたそうです。
そのエピソードを読んだとき、
あれ、同じ!と思いました。
私もいっとき、高校野球に夢中だったころは
ハンカチ王子とマー君の息をのむ投手戦を見ながら
テレビの前で右足を上げたり左足を下げたり、
箸を持ち替えてみたり、なにかと大忙しでした。
自分が念ずれば、きっと思いが届く!(ブラウン管の向こうにだって)
あのころは、単純にそう信じていたのです。
いつの間に、それが変わってしまったのでしょう。
昨日まで訪ねていた、茨城県・土浦の花火大会。
関西での知名度はもひとつですが、
大曲、長岡に並んで日本の三大花火に数えられており、
個人的にも1,2を爭うほど大好きな花火大会です。
出発前の予報は雨でした。
伊丹空港に集合した皆さんの表情も、心なしか湿りがち。
その皆さんを前に、
「大丈夫。念ずれば通ず、です!」
と激を飛ばし、茨城へと向かいました。
最初に訪ねた筑波山神社。
私のとなりでお客さまが祭壇に手を合わし、
「あした、絶対に晴れますように」と
ぽーんと500円玉を投げ込むのが見えました。
おっ
と一瞬うろたえつつも、財布からつまんだのは5円玉。
手を合わせ、無意識にぶつぶつと出てきた言葉も、いつもの「ご縁が…」。
今おもえば、これがいけなかったのです。
花火大会当日は、雨雲が地上近くまで低く立ち込めていました。
雨こそさほど降らなかったものの、その低い雲が邪魔をして
高く打ちあがった花火2万発のうち大半が雲の上。
文字通り「雲隠れ」して見えないという、唖然とする結果。
今年で82回目を数える土浦の花火大会の歴史上においても
「こんなの初めて…」と審査員が茫然とつぶやく事態となりました。
昨夜、帰りついた伊丹空港。
「お天気のことは仕方がないわよ」
「あなたのせいじゃないんだから」
そう声をかけていただきましたが、後悔でいっぱいでした。
念ずれば通ず、と言いながら、私の「念」が足りなかったのです。
ケチって、そのうえ己のことにかまけて、
5円玉にしたのがいけなかったのです。
念じれば思いは届くかもしれないし、念じなければ届かない。
そんな当たり前のことを痛感する土浦の花火となりました。
それにしても隅田川の花火の中止など、波乱つづきだった今年の花火大会。
1年を締めくくる土浦の花火も、きっと後々まで語りつがれる大会となることでしょう。
あの日、雲の上ではきっと、
今年一番の花火大会が繰り広げられていたはず。
見たかったなぁ…。
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