銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

高野山御礼参り

2013年10月28日 | Hの生きる喜び、それは
こうも添乗が続くと、
ふと、むなしい気持ちにおそわれることがあります

果たして自分の仕事は誰かの為になっているのか
今日の旅は、意味ある旅だったのか

けれども、高野山の御礼参りの時に、
ひとつの答え(らしきもの)が見つかりました

1年半続いた四国八十八ヶ所巡礼
最初の回から全てご参加いただいた方にとっては全15回にもなります
毎月一度、1年半、欠かさず銀のステッキにお越しいただいたのです
コレって、すごいことです
感謝以外のなにものでもありません
一年半、その方々の生活の一部に、銀のステッキがなっていた、ということです

そう考えれば、
この仕事が誰かの為に・・・とか
意味ある旅・・・とか、そんなことが如何にうじうじしたことか
気付かされます

満願を迎えたお客様の中に、
特に、強い信念でご参加いただいた方がおられました

第1回目から
「コレだけは、最後まで頑張ってお参りしたいねん。
絶対あきらめへんよ。だから、世話かけるけど最後まで面倒見てな」
そう宣言されておられました
最初は笑顔でお参りをしておられましたが、
回が進むにつれ、余裕がなくなり、修行のように
ただ一心不乱にお経を唱えておられるような時もありました

参加者の中では最高齢
少しずつですが、確実に体はしんどくなってきます
階段の一段、一段が体にこたえるようになり
歩くのも辛くなられた時もありました

それでも、決してあきらめず、
「何があっても、お参りだけは最後まで行く」と、自分に言い聞かせ
最初の宣言通り、満願を無事に迎えられました
この方にとっては、満願を迎えるということが
いかに大変だったか、そして意味あることだったか
はかり知れません

そして、高野山への御礼参りを迎え
それはそれは、嬉しかったのでしょう
最初から最後まで、満面の笑みです

夕食前にお部屋にお邪魔すると
「コレ、皆さんにお接待持ってきたんよ
皆さんのおかげで今日を迎えられたから
こんなんでは足りないくらいやけど、私の気持ち」
と、可愛らしくラッピングした今治タオルが参加者分用意されていました

聞けば・・半年前から準備されていた、と
この日が来ることを信じて、ずっと大切に保管されていた、と

「良かった・・・こうやって無事に渡せる日が来て」

安堵しきったお客様は、この上ない充足感に満たされておられました

けれども私はそれ以上に、幸せでした

こんなに、喜んでくださって
もしかしたら、命を削りながらご参加いただいてたのかも
人生最後の目標を叶えるために・・・!

そう思えるだけで、私はこれ以上なく幸せでした

夕食の席で、皆さんと最後の晩餐を賑やかに終えて
最後、私と、お客様が残りました
「ありがとう、ありがとう、ほんまにありがとう」
何度も何度も仰いました

御礼参り、とは、無事にお参りできたことを
お大師様に報告し、感謝の気持ちを表すこと、ですが

この日は、感謝の気持ちが皆さんの間で網の目のように交差し
深い絆となって、皆さんの心に残った一日でした

私は、この日のことをずっと忘れません
この仕事の意味を含めて大事なことを教えてくれたのです

こちらこそ、ありがとうございました!

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