銀のステッキで礼文島をご案内するのは、もう10回目となりました
毎夏の楽しみでもあり、使命でもあるように感じています
昨年は、残念ながら中止となったので、2年ぶりの訪島
いつも行くお店の大将からも、ドライバーさんからも、お宿のご主人からも
「おー、去年はどうしたの?」とまず第一声
「でも、一年以上空いた気しないねぇ」
「もう、何年になる?10年かい?長いよな」すっかりいつもの調子です
そう、もうそんなになるんです
でも、みんな、年はとったけど、全然変わらない
やさしく「おかえり」って迎えてくれて、ここ以上に心地よい場所を私は知りません
変わったことと言えば、
いつもの明るく楽しいドライバーさんが案内最後に
「礼文島に伝わるアイヌ人、エリアのお話」を聞かせてくれたこと
「皆さんね、ここ、なんていう坂か知ってる?
ここね、「エリアの坂」っていうの」
それは、礼文島で唯一の湖、「久種湖」の哀しい物語
エリアというたいそう美しい女性をめぐって、島の勇士、双子の男性イコッポとヌプリが争い、
ヌプリが勝ち、イコッポは亡くなりました
ヌプリはエリアを愛したたために、大切な兄弟イコッポを失った罪深さを感じ自ら自害、
そのことを知ったエリアも自害し、
3人が折り重なるように亡くなった場所に水がたまり、湖になったという話
3人を慰めるよう、幾久しく多くの種の花が咲き誇るよう「久種湖」と名付けられ
毎年、湖畔には花が咲き乱れています
「だからね、ここ、淡水の湖だよ」
知っている島の知らない話
どこにでもある島の伝説なんでしょうけど、
どうしてこの話を今してくださったのか、私には不思議でなりませんでした
エリアの湖、エリアの涙、、、
なぜかよく分からないのですが、
今年、もう一度、礼文島に行かなくてはならないような気がしています
夏の礼文島は、まさに花の楽園、夢の島です
そこに惹かれて多くの方が訪れますが、それもわずか3ヶ月
秋の景色、冬の表情、私の知らない礼文島を、
もっと深く知りたいと思った10年目でした
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