「どうか、君も、この中の一冊から、何かを拾って、君の人生を切りひらいてくれたまえ。
たった一人の君に開放する」
『若州一滴文庫』は、おおい町出身の小説家である水上勉が
そんな想いを込めて1985年に開設しました
今日は、長年ご一緒させていただいている、カルチャー教室の中から
スケッチ教室の皆さまとのスケッチ旅行
かれこれ10年以上、メンバーはほぼ変わらず
季節の風景、土地の風景を求めてバスでスケッチ旅行に出かけています
今年の行先は、若狭の一滴文庫
ちょうど、同地で墨彩画展が開かれており
先生の作品も出展されていることから、行先が決まったのでした
「水上勉」(みずかみつとむ 1919-2004)という方の名前は知っていても
その作品をほとんど読んだことのない私は、
まず、先輩に水上勉の本を借りて読むことから入りました
貧困と孤独、哀愁、人間の性
何とも暗く重いテーマがのしかかってくるにも関わらず、
乾いた身体が水を欲するように、
あっという間に読みほしてしまいました
だからこその、対照的な若州一滴文庫の底抜けた明るさ
桜、ミツバツツジ、ツバキなど春の花が一斉に咲き乱れて、桃源郷のようです
水上勉氏は、幼少期、灯りもなく、本もなく
大変貧しい生活を強いられました
だからこそ、いまを生きる君たちには
たくさんの本を読んでそこから夢や人生を拾ってほしい、と
2万冊近い蔵書を故郷に寄付して、若州一滴文庫を開いたのです
皆さまが一生懸命スケッチをされている間
私は展示室で水上勉氏の本の海にどっぷり浸り、
この場所がさらに多くの人に開放されることを願っていました
午後は、若狭の穏やかな海をスケッチし
美味しいお食事もいただいて、
ポニーやサフォークたちにも挨拶をして(君たちスケッチされているかもよ)
穏やかな若狭を後にしました
●◎2024年 春の旅【🌸日帰り旅行🌸】のご案内◎●
4/19(金) 筍亭のタケノコ料理
4/18(木) 割烹志みずのワタリガニ
4/22(月) 鴨川源流・志明院へ
4/23(火) 美人画と嵐山・廣川のうなぎ
4/24(水) 画聖カリスマ「雪舟」
4/25(木) 魍魎(もうりょう)亭の山菜料理
4/28(日)・5/6(月) 豊能・おやじのめしや
4/30(火) 吉野「蔵王堂」日本最大秘仏御開帳
●◎2024年 春の旅【🌸宿泊旅行🌸】のご案内◎●
・4/24(水)~26(金) 弘前城と函館の桜
・4/26(金)~27(土) 河内の大藤棚と、ことこと列車
・5/1(水)~2(木) 足立美術館と大島根の牡丹
・5/8(水)~10(金) 壱岐対馬
・5/12(日)~14(火) 戸隠の水芭蕉と、小布施のまち
・5/16(木)~17(金) 初夏の逗子葉山
・5/20(月)~21(火) 15周年 銀のステッキ感謝祭「北陸ミステリー」
・5/27(月)~29(水) 上高地帝国ホテル連泊
・5/30(木)~31(金) 水芭蕉咲く、天生湿原ハイキング
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