多分おおよその人が、
わっ!もう3月終わるやん。
ほんと、知ってはいるけど1月から3月って早いですね。
でも、なぜかしら?
たいがい新年には、今年の思いやら何にやら云々と、
長いはずの、これから始まる一年に思いやるわけです。
なのに、あんまり変わらんまま、急き立てられるというか…
私は、この時期ある花を目にすると、そのシグナルを感じます。
グッグッ。
そう、カエルの鳴き声に近いくぐもった声が出ます。
そして、お尻がムズムズ。
どうも落ち着かない。
でも多分一番好き花なんですよね、白木蓮。
つい先日、お客様が、
「木蓮見ると思い出すわ、叔母さんのこと」
「よう言うてたわ」
「この花は、地面に落ちた姿が私やわ、って」
…。
白木蓮の花が咲きだすと、
ちょっと、いきなりすぎて
さらに桜ほども注目もしてないので、
あっ! えっ? もう!?
そうなんや、アセアセ。
なんだか気がせきます。
そしてアッという間に、姿を変えて、
はっきり言えば、見るも無惨な姿に変わります。
だって純白から、茶褐色ですもんね。
好きな花ゆえに、写真でも撮って、ゆっくり愛でようと毎年思うのに。
なぜか間に合わない。
この時期って、なーんか地に足がつかないというか、
こんなはずじゃないのに。
新年のあの思いは、嘘じゃなかったのに。
ちゃんと決めたことを反故したわけじゃないのに。
と、あまりに速く過ぎて行く日々に、
置いてけぼり感と自己嫌悪の狭間でジレンマ。
そしてその感覚をすぐ忘れてしまうほどの主役級の春がやってきて、
多忙にかまけていたら、、、夏。
そんな三月が終わりかけた日、
すっかり大人の私が、溢れ落ちていく日々を憂いていたら、
こんな言葉をいただいちゃいました。
若者だけでなくてもいいですよね。
日経新聞ー春秋より