ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・10

2013-02-13 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward
 

 ショッカンは信用出来ない、人は良さそうだが口ばかりだ。毎日少しだがスタッフを吸わせているのに奴の借金の分までぼくのお金を当てにしていた。返済が当てにならない。
「スタッフが入る、タブレットもお金も入る。明日は100%間違いない」
明日々が数日続いた。はっきりした方が良い。情報や噂が混じって大きくなっているのかもしれないが数名のスリランカ人と日本人がスタッフを吸ってマークされているという、有難い情報じゃない。今のミスは高いものになる、失敗は許されないのだ。毎夜ショッカンと吸っているのも危ない、スリランカ人が大きな声をだしてうるさく騒ぐので周りの目を引いている。グループを離れた方が良いのか考えている。
それと関連してワード変更の噂はどうも本当らしい。そう遠い話しではなく近々あるという、だとしたらその時点で別のグループに入る。新しく替わるワードは独房で4~5名単位で入るらしい。アミーゴは一緒に入ろうと頻りにぼくを誘う。メンバーはアミーゴ、ダニエルとアフリカン2名、ハッサンは知っているがデブは知らない。
「皆、良い奴だから心配いらない」とアミーゴ。

コメント
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