ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・69

2014-06-04 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

今日もいろんな事があった。アミーゴが怒ってとうとうグループから離れた。以前にもあったらしいがとにかくトラブル・メーカーのショッカンがいる限り火種は残っている。キタも怒って完全にグループから出て行った。彼ら2人の食事を別にしたのでぼくらのグループは6名になった。セガがぼくに接近し始めた。アシュラムから20ルピーで買った薄い寝床用カーペットの端がほつれてどうしょうかと考えていると
「トミー、俺がやってやる」
と言って長い時間をかけて直してくれた。少し皆の気持ちが落ち着いてくれば雰囲気も良くなってくるだろう。
 夕食の時ジャクソンから呼ばれた。何事かと思って行ってみると夕食のおかずをご馳走になった。バラックの中での付き合いが広くなって大分、楽になった。ここへ来たばかりの頃は何も分からずよく注意をされた。ここにはここなりの習慣があるのだ。トイレの使い方、洗濯物の干し方、食器洗いと整理の仕方、サラダの作り方、数え上げたらきりがないくらい其々のやり方がある。逮捕されて約3ヶ月半、刑務所の生活にぼくは少しずつ溶け込んでいった。人の良いジャパニーと言われ、そう思われてぼくは十分だ。
 ショッカンが今夜のスタッフが用意できないフィリップスに頼んでくれないかと言ってきた。だがぼくの方も支払いは既に5000ルピーになっていて人の分までとても手助けは出来ないと断った。
「それはそうだな」と納得してあっさりと引き下がった。
ディクソンが何とかアレンジしたのだろう夕食後、奴が1回だけスタッフを入れているのを見た。粉の効きがやはり悪くて明日もう1g頼む事にした。この1gはぼくとアミーゴが400ルピーずつ出し合って買うと言う約束だ。


どんより曇り空 雨はそれほどではないのだが東からの強風が吹き続けている
実をつけたミニトマトの茎が激しく揺れる 朝 支柱を追加して紐で固定した
小さな菜園だが雑草を取ったり 毎夕方には水やりが必要だ 
雨の日だけは散水がなくて楽だ
コメント
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