大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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部分即時荷重インプラント500以上の経験から語る、抜歯即時植立のコツのコツ トラブル・リスクを避ける方法

2012年11月02日 | 日々のインプラント臨床の話

さっきアップした患者さんもそうする予定ですが、私は抜歯即時植立を患者さんがOKと言えば、ほぼ100%して来たDRです。

その理由としては、手術を何回もされるのが好きな患者さんは1人もいない、と言うことに尽きます。

しかし、抜歯即時植立は今なおハードルが高く、日常的にされる先生は少ないようです。

そこで今日は、私の考えるコツのコツをブログにします。

 

それはたった2点です。

まず第1点、抜歯即時植立で最も大事なことは、病巣を取り切ることです。

これが出来ていないから、インプラントが感染を起こし、脱落すると言う不幸な事態を招くのです。

次に大事なことは、抜歯後の骨の形態をしっかりと把握して、インプラントの植立位置決めをすることです。

これは、言葉で聞くと簡単そうですが、実際には骨の形態が斜面になっているので、それに左右されないできっちり真っ直ぐ植立する、と言う技術の高さを要求されるものです。

 

この2点をしっかりと理解して、チャンと対応できれば、抜歯即時植立であっても、通常のインプラント植立手術と変わらない成功率を上げられるはずです。

 

これでブログ終わりにしたら、多分叱られると思いますので、具体的手技に関しても書きます。

 

それではまず抜歯に関してですが、抜歯する歯根の状態を把握して、歯根の形で綺麗に抜歯することを目指すべきです。

これはどう言うことかと言うと、骨を傷付けないことを目指して、歯根を分割して抜歯することを推奨する考え方がありますが、その考え方に私は異論があるのです。

歯根を分割するなら必ず形態を考えて、抜歯する時に邪魔になる部分とそうでない部分に分けて素直に抜けるようにすべきです。

ただ分割すれば良いと考えて、闇雲に行ってしまうと、感染源である歯根の先端だけが骨の中に残ってしまって、それを取り除くのに結局骨をかなり削らないといけない、と言う大変に困った事態を招きかねないからです。

 

問題は、日本人の歯根は殆どのものが彎曲している、と言うことで、それへの配慮がないと、非常に拙い事態を招いてしまいます。

歯科用CTがあるなら、歯根の形態を充分に把握して、素直に抜ける方向を見抜いているべきです。

 

大臼歯とかの場合なんかでは、特に近心根が曲がりも強いし、内側が凹んでいたりするしで、先端が割れて残存したりしたら大変です。

3根とかを1つずつ分割して素直に抜くことを丁寧にやるべきです。

 

私は、そうしてペリオトームを用いて、歯根膜の隙間を丁寧に広げて、骨から歯根が浮き始めるまで頑張って、素直な方向に抜いています。

ピエゾのチップでやるのも最近は少しだけしています。

これも非常に有効だと思います。

 

とにかく抜歯で大事なことは、一塊で取り切ること、で割れた破片とかを骨の中、それも深い所に残さないことです。

 

次に、病巣の除去ですが、徹底的に行う、と言うことです。

今はその為の細かい道具類も揃っていますので、面倒臭がらず、徹底的な掻爬をして下さい。

抜歯したら、原因がなくなったのだから骨は治る、と言うのは迷信です。

ある程度の大きさになれば、人の体の中は温かいし、湿気はあるし、栄養豊富だしで細菌にとっては天国のような環境です。

原因がなくなっても、ある程度大きくなってしまったら、それ独自で存在できるようになるものです。

 

ですから、骨の表面全部をこそぐようにして綺麗にする、これが大事です。

林先生とかチェン先生とかが勧めている、ロングダイヤモンドバーも良いです。

 

そして、いつも言いますが、拡大視野でちゃんと見る、と言うことが必ず要ります。

手探りで終わらせることなく、小さいミラーを使ってでも中をしっかりと見て、取り切る。

ここを妥協してはいけません。

 

これをちゃんとすることで、抜歯即時植立のトラブルは激減します。

しかし、私はそれでも心配なので、抗生物質の水溶液で洗浄することもしています。

シャネリック先生はドキシサイクリンを使っているそうですが、私はテトラサイクリンを使っています。

私は1カプセルを5cc程度の生理食塩水で溶かして、洗浄しています。

 

これだけ丁寧にすれば、もう大丈夫です。

 

続いて、インプラントホール形成です。

斜面への形成、と言う難題がありますが、これもロングダイヤモンドバーを用いて、邪魔している斜面をレールを作るように削ってしまって、それをガイドにして形成すれば大丈夫です。

斜面への形成は、どうしても骨のない方向に流れがちで、斜めになってしまいがちです。

それを防いで、ちゃんと形成したいなら、それを邪魔している所を取り除いてしまえば良いのです。

そうすれば、骨の面に階段状の引っ掛かりが形成できて、そこを基点として形成すれば良いので、非常にやり易くなります。

 

インプラントホールが形成できれば、植立になる訳ですが、ここでも骨のない方向へどうしても斜めになってしまう危険性を孕みます。

この場合のコツは、ずれないように横脇を押さえ付ける、と言うことに尽きます。

出来ればチタン製のピンセットの取ってとかできつく抑え込むのが良いでしょう。

 

又、使うインプラントの種類で、テーパー型になっているものを用いれば、やり易くなるので、それも一法です。

ストレートのインプラントを用いる時には、敢えてホール形成をテーパにするとかの工夫もありでしょう。

実は私はストローマンインプラントなので、この方法を使っています。

入口は広げておいて、中は細くなるようにする、これが良い初期固定効果を生みます。

 

後は所定の深さまでインプラントを植立して、周囲には骨とか歯茎が治るように処置して終わります。

基本はたったこれだけのことです。

 

何だ当たり前じゃないか、と思われるかも知れません。

しかし、当たり前のことを誰にも真似が出来ないくらいしっかりとやる、これが抜歯即時植立の成功のコツのコツです。

 

本当にちゃんと出来ていますか?

それなら、結果、成果は続いて出る筈です。

生意気ですが、私は出しています。

そこの所を、素直に聞いていただきたい、と思います。

 


部分即時荷重インプラント500以上の経験から語る、骨の破壊は怖い、6年でここまで進行しました。

2012年11月02日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

怖いですね。

支えている骨が溶けてしまってます。

どうしましょう、悩みます。

抜歯は2週間後しか無理とのこと。

頑張って治すしかない、です。


部分即時荷重インプラント500以上の経験から語る、過剰な咬合力の怖さを知って下さい!

2012年11月02日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

インプラント治療になる方は当然歯を失っているからなる訳ですが、過剰な噛む力で歯を破壊してしまっている、ヒビが入って駄目にしている患者さんが思いの外多くいます。

申し訳なのですが、そう言う患者さんはその後も引き続き歯を失い続ける可能性が高く、時と場合によっては、インプラントも駄目になってしまう可能性があります。

なので、歯応えのある食べ物を好まれる方、普段から何気なく食いしばっている癖がある方は、それを意識してしないようにする訓練をお勧めします。

 

即時荷重インプラント治療をしていて、歯が即日に復活すると、途端に食いしばると言うか、歯をぐっと噛んでしまう癖がある方が良くいます。

こういう方こそ、多分、歯を失った原因も咬合力であろう、と類推されます。

こういう方の即時荷重インプラント治療は、非常に注意深く行わなければいけません。

具体的に言うと、かなりぐっと食いしばった状態で、ようやくインプラント部位が当たるかどうか、と言う状態にすること、水平移動の力が掛からないようにすることです。

私は、咬合紙1枚引き抜ける状態とかにすることが多いです。

 

そして、その時に、残っている歯がどれくらい揺れているかなのですが、その揺れがインプラントに加わらないようにすることが凄い重要です。

そう言いながら私は時に、インプラントも天然歯も全てスーパーボンドと言うもので強烈に接着固定させて、咬合調整をするようにして、揺れないようにすることもあります。

アーチにして固めてしまう、と言うやり方で、安定を図る訳です。

この時に重要なのが、歯列、歯並びなのですが、出来るだけ綺麗に整う状態にすることが安全です。

 

そして、患者さんに接着固定しているので、歯に無理を掛けないで下さい、接着が壊れた感じがしたら直ぐに来て貰うことをお約束いただきます。

このお願いが、食いしばりとか、強い咬合力から患者さんが解放される練習になります。

 

噛む力の強さは、間違って舌を噛んでしまったりした時に、実感されることでしょう。

それだけのものを、普段から歯は受けているのです。

しかも、困ったことに、加齢による体力は落ちても、噛む力は然程落ない、と言う現象があります。

支える方が弱っているのに、力の方はそこまで弱ってこないのです。

これが、加齢に伴って尚更歯を失う理由の一つです。

 

人は最期の時まで噛む生き物です。

生まれた時に直ぐにお母さんの乳を吸い、口は直ぐに機能し始めます。

そして、最後まで使われるのです。

 

噛むことは生きることです。

 

しかし、何事にも物事には限度がある、と言うことを知って欲しいのです。

 

過剰な咬合力で歯を壊し、インプラントにしても又問題を起こし、悩み続けない為に。

 

お願いします。

 


11月1日(木)のつぶやき

2012年11月02日 | Weblog

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