歯周病の再生治療と、抜歯即時植立即時荷重仮歯装着インプラント治療を上顎の大臼歯部でも成功させられます。
そのレントゲン写真が今日アップしたものです。
歯周病が進行して、大臼歯部の支えている骨が失われています。
このままでは手前の小臼歯まで骨の破壊が進み失われることになってしまいます。
そこで手前の歯を助ける為に歯周再生外科手術を行い、大臼歯部は抜歯即時植立即時荷重仮歯装着インプラント治療を行い、骨を手前の歯を支えている高さと同じレベルになるまで再生するように治しました。
一般的には、このような状態の場合、歯周病の感染を恐れて、抜歯だけを先に行い、傷口の治る頃に手前の歯周病の手術を行うでしょう。
それから大臼歯部には骨が不足しているので、平らに出来るようなGBR骨造成手術になり、その骨が固まる半年後くらいにインプラント植立となると思います。
そして、骨とインプラントがしっかりとくっつくまで又半年近く待たされることになるでしょう。
仮歯が入るまでに1年数ヶ月も待たされる、と言うことになります。
それでは患者さんが可哀想です。
だから、私は1回限りの手術で治します。
1年以上も掛るものが、1日で出来てしまうからです。
患者さんにとっては最高の福音となります。
又、歯科医学的にも意味があります。
抜歯即時植立なら、歯茎の組織はそのままの形、ボリュームを利用出来る。
それが、同時のGBR骨造成、歯茎再生に非常に有効に働く、インプラントを植立出来て仮歯を装着出来るなら、それが家で言う所の屋根になり歯茎とか骨とかの再生したい組織を守ってくれる。
仮歯が屋根なら残っている歯茎は壁です。
その包みで全てを囲むことが出来るなら、骨、歯茎の元の形に近いままで治すことが出来るだろう。
これが私の考えで、12年以上実践して来て、間違いないと確信出来る方法です。
一般的には、歯周病で抜歯になる所に直ぐにインプラントを立てるなんて感染で脱落を招く、と考えられています。
実際にそう言う事例の話も良く聞かされます。
だから、一般的にはまず抜歯をして、歯周病菌がいなくなった状態でインプラントをしようとなるのです。
しかし、それでは、歯茎、骨の組織が萎縮してしまって造成しないといけないと言う新たな問題を抱えます。
しかも、何回もの手術になって患者さんも苦しむ。
治療期間も長く伸び、何時まで待ったら歯が入るの?と言う状態に陥ります。
ですから、私は1回限りの手術で抜歯して直ぐにインプラント植立します。
歯周病菌の感染が怖いので、徹底的に病巣は取り切ります。
それも、海外で入手した特別の器具を用い、更に抗生剤溶かした生食水で6分以上消毒し、菌の繁殖を徹底的に抑えています。
これが私が99.9%以上の確率で抜歯即時植立出来ている理由です。
このようにすれば、感染を防ぎ抜歯即時植立でも問題なく解決します。
これが出来れば、骨が治ってくるのと同時にインプラントがくっつきますから、一石二鳥です。
歯茎も、仮歯があることで創面が守られ、傷口を治す時に使われるラップ療法と同じ効果が得られ、そこの歯茎が出来るのが促進され治るのです。
しかも、私は超音波治癒促進器も使って、骨や歯茎の治癒促進も図ります。
抜歯即時植立には多くの利点があることが分かっていただけたかと思います。
成功させるポイントは3つです。
①抜歯を丁寧に行って、骨、歯茎を守ること
②病巣を徹底的に取りきって感染を防ぐこと
③インプラントを残存骨でしっかりと植立すること
これだけです。
後は隙間の部分に骨材を充填して、出来れば骨材を出ないように仮歯を付けるとか、工夫をすれば良いだけです。
フローラルインプラントチームで仲間の水口先生はビッグキャップを使います。
これだけのことで骨が出来るんです。
歯茎も再生します。
1年以上も掛けるか、徹底して行って1回の手術で終わらせてあげるのか。
患者さんの為に、と思うなら、答えは言うまでもないと思います。
私は12年以上、多分題名の2倍くらい(部分即時荷重の例も含んで)はしていると思います。
患者さんは救われるのを待っています。
上記3点を厳守すれば成功します!