最近、色々な所で他業種の方々とお話をする機会があって、インプラント治療を経験されている方もいらして、その具体的治療内容をお聞きすると、愕然としてしまうことが殆どです。
何故かと言うと、私が一生懸命に提唱しているインプラント植立手術した日から綺麗に歯を入れて貰っている方が皆無だからです。
社会の中でリーダー的立場にいて、私自身も非常に尊敬申し上げている方が、インプラントしててやはり直ぐに綺麗に歯が入るなんて知らなかった、と言う反応をされてしまうのです。
正直言って、がっかりしてしまいます。
皆さん、お話すると直ぐに歯が入るなんて聞いたことがなかった、そりゃ最初から綺麗に歯が入るなら入れて欲しかった、と言われます。
私はそう言うお話をお聞きする度に、自分の無力さ、非力さを思い知らされて、もっとちゃんと業界を変えて行かなければ、と感じるのです。
古い業界の常識に、申し訳なくてうんざりさせられます。
私自身は2000年から直ぐに仮歯を入れる治療をして2012年現在までで550症例以上をして来ています。
市井のユニット3台しかない小さな一開業医の規模ですから、何時の間にか積み上がって来た症例数に自分でもびっくりしています。
勿論、上顎の骨の薄い大臼歯部とか骨がスカスカとかで即時荷重出来ない患者さんも沢山いて、仮歯を入れないインプラント植立も 同じ位多数していますが、少なくとも審美的に目立つ部位、前歯小臼歯下顎の大臼歯には殆どの場合、即時荷重を常に狙ってしていて、その成功率は私自身の見立てで出来る、と診断した場合には95%以上即日に綺麗に仮歯を入れられています。
中には、他の医院で出来る筈がない、と診断されている方もいますし、どちらかと言うと私の元に来て下さる患者さんはそう言われたから私の元に来られる、と言う方々です。
そう言う患者さん達を手術して、私は狙えると診断した場合には95%以上の成功率で即時荷重をさせています。
だからこそ、部分的即時荷重治療で550症例以上と言う、小さな開業医としては途方もない実績を積めたのです。
個人的は、インプラント手術した場合には直ぐに歯が入る、と言っても良い時代になっている、と私は明言します。
今回も出させていただいた症例の患者さんも全く同じです。
直ぐに綺麗な歯を入れて欲しい、と言うご希望を強く持っていらっしゃいました。
患者さんは皆直ぐに綺麗な歯が欲しいのです。
それを出来ないと端から決めて、最初から何もしていないのが現状の業界なんです。
そんなことはない、と私は12年間言い続けて来ています。
証拠の症例数は12年間で550以上あります。
私自身は常に綺麗な歯が入るインプラント治療を狙っています。
患者さんのご希望だからです。
もっと業界全体を変革していかないといけません。
患者さん達は直ぐに歯が欲しいんです。
昨日見学に来られた先生も、私の治療を見て、即時荷重をどうしたら出来るのか勉強になった、と帰っていかれました。
即時荷重は決して特別な治療方法ではありません。
ステップを踏んで、一段ずつ登れば日常的に出来るようになる筈です。
私の推奨は6条件です。
①ストローマンSLAインプラントを使う
②35N以上の植立トルクを得る
③10mm以上のインプラントを使う
④強固な仮歯を入れる
⑤歯茎からの感染を防ぐ為に、歯周病的メインテナンスを欠かさない
⑥咬合調整は常に変化し続けるので、横揺れの力が掛からないように調整し続ける
これらが達成出来れば、患者さんが無茶をし過ぎない限り成功します。
一番鍵を握るのは、慎重な姿勢、です。
慎重に進むことが出来れば、ちゃんと即時荷重で綺麗に歯が最初から入ります。
お願いですから、患者さんの希望を叶える為に、インプラントの未来を更に広げる為に、直ぐに歯が入るインプラント治療をしましょう!