
暑い日が続く。こんな日でも山の稜線沿いなどは吹き上げてくる風で天国。毎日稜線を歩くと言うわけにも行かないが、今の2000メートル前後の山の稜線には春と夏が同時にやってきたような賑やかさがある。小太郎山から太郎山への稜線上では小さな花たちが咲き競っていた。
「ツガザクラ」はバラ科の常緑小低木。岩が多い稜線上に多い高山植物。葉が栂に似ていて、花が桜色なことからこの名がついている。5ー7ミリほどの小さな花。苦しい登りにあえいでいる頃に出くわすことが多いだけに、私には癒し効果が高い。
「コミヤカタバミ」はカタバミ科の多年草。カタバミは庭や畑の雑草の一つで、なかなか退治できない難敵。手を焼いている人も多いと思う。平地には花が黄色のカタバミと赤紫の帰化植物のムラサキカタバミが“横行”しており、不幸なことに?温暖な地では年中花を咲かせている。
花が白いミヤマカタバミは太郎山の頂上直下の尾根沿いで撮った。尾瀬のアヤメ平への登山道脇でも咲いていた。山で咲いていると雑草と言う感じはない。結構可愛いものがある。葉の先が丸いタイプをコミヤマカタバミと分けている記述もあった。ネット上の解説と掲載画像が完璧に一致しているので“コ”タイプとした。
