
ロープウェイで9合目まで行き、山頂までの歩行時間は40分ほど。那須岳の主峰「茶臼岳」には様々なアプローチがあるが、一番軟弱なルートで歩いてきた。那須岳という山頂はなく、茶臼岳や最高峰の三本槍(1917メートル)、朝日岳(1896メートル)など5山の総称を指している。関東の最北端に位置し、朝日岳は福島県と接している。
「茶臼岳」(1915メートル)は活火山で、山頂中央の旧火口は静かだが、外側から数箇所で噴煙を上げている。山頂から東~南に広がるはずの関東平野は雲海に隠れている。北側の福島県側から西側にかけての展望は雄大。100名山にふさわしい格を持っている。
110人ほど乗れる関東では最大とか言うロープウェイ駅を降りて歩き出す。森林限界を越えたのではなく、活火山だけに植物は何も無くイタドリがところどころにある程度でザレ場の連続。本格装備の人から軽装の人まで色々混じっている。夏休みに入って、林間学校の小学生の一団が登っており、これには閉口するが仕方が無い。喧騒のなかで頂上に着いた。5-6分で頂上火口を一周できる。同行者1名にまだ余裕が残っていそうに見えたので“隣の峯までもう少し歩こうか”と提案したが、軽く一蹴されてしまった。
