
この写真、何となくだが上手に撮れた様な気がして早めに掲載してみた。オオムラサキがいた竹沼。堤防沿いに植栽されているものである。夕方の4時頃に駐車場に車を停めた時にはまだ咲いていなかった。1周すると約一時間だが、今にも降りだしそうな雨雲のせいもあるのかも知れないがポツポツと咲き出していた。翌日の朝には枯れてしまう“一夜花”である。
「ユウスゲ」はユリ科の多年草でワスレナグサ属だという。ユリ科は想像しやすいが、ワスレナグサの仲間と言われてもピンと来ないものがある。葉がスゲ(管)に似ていて、黄色い花を咲かせ、夕方の咲くのでユウスゲ(夕管)。別名ではキスゲ(黄菅)と呼ぶ。花びらの部分は形がニッコウキスゲに良く似ているが、花の色がユウスゲは澄んだ黄色なのに対し、ニッコウキスゲはやや橙色がかった黄色にみえる。葉や花茎なども微妙に違っているが・・・。
夕刻に咲き、翌朝には枯れてしまうはかない命を思ってしまうが、花茎には次々と蕾が咲くのを待っているから心配ない。黄色が目立つ大きな花は、一夜の内に受粉を完了させるほどの華やかさを秘めているのかもしれない。