
聖岳への登山道は薊畑で分岐する。ここから高度を上げるに従い植生も微妙に違ってくる。急登のガレ場に差し掛かれば変化が明確になる。その前の明るい草地に聖平の草原には無かったウサギギクを見つけた。登山道脇に1本だけしっかりと咲いていた。
「ウサギギク」はキク科の多年草で高山植物。小聖岳に差し掛かる前の草むらに、シナノキンバイやミヤマキンポウゲとは違う鮮やかな黄色が際立っていた。葉の形がウサギの耳を思わせることから名がついているようだ。黄色い花からキングルマの別名もある。
菊の仲間は多い。その中で、姿が美しいわけでもないし、花が立派なわけでもない。種が最も多いといわれるキク科の中で、私が好きなのはこのウサギギクとこれに良く似たアズマギク、ノコンギクなど秋の野菊。ただ山道に生えているということだけの理由だが。
※薊畑の地名がここ数日で何回か出てきたが、未だに呼称が判らない。薊はアザミと読むのだと思う。友人から地名を聞いたのだが覚えていない。便ヶ島(たよりがしま)の登山口から延々と登ってきて、稜線にようやく出たところ。標高で2400メートル。聖岳にはここから左に分岐して登る。わからない漢字でも、パソコンなら書ける。パソコンなら調べられるのだろうが、調べないで載せてしまうのがわたしらしいところ???まっいいか・・。この地名、ご存知の方がいたら教えてください。