
東海地方まで梅雨が明けた。高山の尾根沿いはお花畑が賑やかになる頃だが、樹林帯の花に関しては真夏を前に少し寂しくなる。ツツジの仲間は多いが、この時期になっても咲いている?のがドウダンツツジ。日光の太郎山中腹にベニサラサドウダン、ツツジ類なら何でもある赤城山の小沼にサラサドウダンが咲いていた。
「ベニサラサドウダン」はツツジ科の落葉低木。5ミリほどで下向きに釣鐘状に咲く小さな赤い花に、更紗(さらさ)模様の縦じまが入っているのでこう呼ばれる。サラサドウダンの変種とされている。太郎山への登山道。最初の小ピーク(山王帽子山)が近くなり、針葉樹の林を抜けた辺りで目の前に飛び出してきた。多くは見かけない種だというが、日光や赤城の山では良く見るような気がする。
「サラサドウダン」もツツジ科の落葉低木。花に更紗(サラサ)模様のあるドウダンツツジということでこの名がついている。別名で“フウリンツツジ”と呼ばれるようだが、釣鐘状に咲く花をそのまま現したもの。秋には、葉が赤紫に紅葉するのも楽しみ。
個体の写真は10日ほど前に、赤城の小沼の周遊歩道で撮ったもの。ここは“ツツジの楽園”で、歩道北側ではサラサとベニサラサの花が敷き詰められるように落ちていた。もうシーズンは終わったが南側の歩道入り口辺りの草原ではレンゲツツジ、北東の歩道ではシロヤシオツツジが多い。周辺の山に登ればアカヤシオも咲く。
