
写真撮りの下手さに腹が立つ。せっかく3000メートルの山に登ったのに、ろくな写真が無い。山小屋に着いた後余裕があり、一人で撮影に出かけたのだが電池切れ。翌日の本番もミス続き。カメラのせいにはしたくないが・・。幸いにも、湯の丸・烏帽子の写真がまだ残っている。
「テガタチドリ」はラン科の多年草。亜高山帯から高山帯の草原に咲く。烏帽子岳(2066メートル)の稜線上の草原で撮ったもの。15日に掲載したハクサンチドリが、先が尖った花びらで艶やかなのに対し、穂状にちいさな赤紫をつけるこの花は地味。同じチドリの名がつきながら、似たような場所に咲いていると負けてしまう。
名前の所以は、花や葉の外見からでなく“肥大する根の部分が手の形に似ている”からだそうだ。これに、薄い赤紫の花をチドリの飛ぶ姿に見立て、ハクサン種との違いを明確にたもののようだ。
※昨夜、寝る前にラジオを聴いていたカミさんから「聖岳の山中で崖崩れか何かで、閉じ込められている人が何人かいるみたい。ニュースが伝えていた」ということ。幸運な私たちは、山頂での展望を楽しみ、天候が崩れる前に下山した。台風接近が伝えられる中で、登ってくる人に数人出会った。登山口までの林道が“落石注意”の看板と落ちてきた尖った石ころの連続。尾根沿いの急登が続く登山道も雨が降れば大変だろう。まあ、強そうな人達だったから対応力はあるだろう。