京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

伊達衿について

2008-03-02 16:41:09 | 着付あれこれ
いつの間にか3月ですね・・・


卒業シーズンなんてお話してたら
人事ではありませんでした
明日は娘の卒業式と謝恩会・・・朝から一日出かけてまいります・・・


こんなときウッカリ、自分の着ていく着物の用意で慌ててしまいます
お客様のことばかり考えていて「紺屋の白袴」ですね・・・


慌てて準備をしました。
今回は縫い紋をつけた江戸小紋を着ていくことに。
地味好みとはいえ、少々渋すぎて少し衿元に色をいれようかと
いつもはあまりつけないのですが、今回は伊達衿をつけることにしました。


そこで、思いついた時に・・・伊達衿について

伊達衿の選び方ですが
着物の地色の同系色、反対色、柄の色をひいてきて・・・
と様々です。

ただ、こんな色という漠然としたイメージで買いに行ってしまうと
微妙に添わなかったり・・・
できれば着物か残り布を持って行って合わせる方がいいと思います。
色ってホントに微妙ですから・・・
色目、明度、彩度。
合うと思っていた色が意外に違ったり、合わなさそうな色が予想外に
いい感じだったりということもあります。

私もお客様が伊達衿を求めにきてくださった場合、
できればお着物と帯、帯〆・帯揚げ、お持ちくださいと申し上げます。
微妙な色とトータルの色合わせがしたいと思いますので。


付ける時のポイントですが
私は自分で着るときも、お客様の着付をさせていただく時も
伊達衿に付いている3本足の金具は使わず、ちょっと面倒でも
写真のように、着物の衿に伊達衿を縫い付けてしまいます。
(大きな針目で充分です

付属の金具は、動いたりしっかり固定できない気がし
微妙な感覚なのですが着物の衿の表に響いたり添わないようで
使いたくないのです

結構アバウトなところはアバウトなのですが
見かけによらずこんな細かい事がゆるせない私・・・


そうしておくと、来ている間に伊達衿が出てきてしまうような
事はなくて安心ですし、もし少々乱れてもお直ししやすいと思います

着る時には、着物の衿にキチンと沿わせて折り、コーリンベルトで一緒に
はさんでしまうとずれないと思います。
コーリンベルトの使用は好き嫌いがあるとは思いますが
上手に使うと特に伊達衿をつけるときは便利だと思います。

ちょっとしたコツですが、着物と伊達衿を重ねてコーリンベルトで止める際
きも~ち伊達衿を引き気味にすると、緩みがでないでピシッとした
襟元になります。


伊達衿つけるのって、一枚衿元に布が増えるだけで
面倒で上手にきられなくて苦手・・・
と避けている方、いらっしゃるのではないでしょうか・・・

ちょっとした手間とコツさえつかめば大丈夫ですよ






コメント
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