今日から催し。
昨日お知らせしたお草履に続き、「お召し」の

お召しは、戦前まで上等な着物として誰でも一枚くらいは持っていたくらい
流行したようです。
このあたりは生まれていないので、母達が着ていた記憶くらいしかありませんので
ウケウリですが・・・

「お召し」の名前は、徳川11代将軍家斉が納戸地に細かい格子を織り出した縮緬を
好んで着用し、将軍様のお召し物と同類、また止め柄を作りお召し料とした・・と
いうところから、「お召」「お召縮緬」と呼ぶようになったそうです。
男物の着物として今も需要が多いのも当然ですね。
少し前まで私の持っていた「お召し」のイメージは・・
母達の年代、ちょっとしたよそゆき着としてよく着ていた・・・。
柄もヘタをすると野暮ったい感じ・・

でも、この頃「再会

とてもモダンです。
中には、ちょっと「わきごのみ」ではない、こういうのは誰が着るの・・・?
といったコッテリした

個人的には「縫い取りお召し」よりも縞や格子などのさっぱりした感じのものが
好きです。
「お召し」は先染めの織物です。
が、糸に撚りをかけているため、紬よりさらりとした感じ、シャリっとした感じです。
感覚としては、柄などにもよりますが、小紋と紬の間 というのが近いかと・・。
ですから着用範囲も、帯合わせでかなり広くカバーすると思います。
あまりあらたまらず、くだけすぎず・・
ちょっと曖昧ですが

テレテレしないで着やすく、着方次第で楽しい着物です

縫い取りお召し、紋お召し、縞お召し、夏お召しなど、いろいろな種類のお召しを
ぜひご覧ください。
写真左は、ピンクと紫の縦縞に偉糸の織で格子に見える紋お召し。
やさしい染帯をのせてみました。
右端は、黒に近い茶に紫の縞、透け感の涼しい夏お召しです。
麻の入った夏の袋帯をあわせました。
ちりよけのコートにしても素敵かと・・・

真中は・・・関係なく

でもキレイな色のボカシでしょ
この夏のお勧め品です

ぜひ、実物をご覧くださいませ
