A. シミの出た帯芯 でした
先日、お客様にきれいになった帯をお納めしたのですが
その帯に入っていた帯芯です。
お預かりしたのは、白地の塩瀬の染帯でした。
全体に茶色いしみが出ていて、シミ抜きの職人さんに回し
見てもらったところ、シミの原因は、ご覧のように帯芯に出た茶色のシミが
真っ白な表地に響いていたのでした。
木綿の帯芯は、糊がかかっているせいもあり、
保存状態によって、湿気でこんな茶色いシミが出やすいのです。
同じようなシミは着物の裏地にも出やすく、お客様からよくご相談を受けます。
こういうシミが出た場合、この帯のように芯を取り換える、
また、お着物の裏地であれば裏地を取り換えることになってしまいます
こういうお品物をお預かりしたときには、なんとなく湿気臭く
ひどいものですとカビ臭がします。
保存状態と書きましたが
箪笥にしまいっぱなし・・・という場合がほとんどです。
お着物は湿気が一番嫌いです。
この梅雨時期、どうぞ気をつけてあげてください。
カラッと晴れた日に、箪笥をあける、引き出しをあける・・
だけでも違います
できれば、たとう紙をひろげたり、入れ替えをするともっと効果的
ようするに、着るのが一番
っていうことなのですが・・・
しまいっぱなしにしていると、何となくくすんだように感じるお着物を
出して着てあげると、イキイキしてくるから不思議です。
たとえ、着てあるかなくても、部屋の中で羽織ったり
帯や小物を合わせて遊んであげたら着物も喜びます。
しまいっぱなしの着物が「忘れないで~~」って
SOS出した結果が、シミかも~~~
なんてね・・・