京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

Q. さてこれは何でしょう?

2009-06-26 17:37:05 | 仕事





A. シミの出た帯芯   でした



先日、お客様にきれいになった帯をお納めしたのですが
その帯に入っていた帯芯です。


お預かりしたのは、白地の塩瀬の染帯でした。
全体に茶色いしみが出ていて、シミ抜きの職人さんに回し
見てもらったところ、シミの原因は、ご覧のように帯芯に出た茶色のシミが
真っ白な表地に響いていたのでした。

木綿の帯芯は、糊がかかっているせいもあり、
保存状態によって、湿気でこんな茶色いシミが出やすいのです。
同じようなシミは着物の裏地にも出やすく、お客様からよくご相談を受けます

こういうシミが出た場合、この帯のように芯を取り換える、
また、お着物の裏地であれば裏地を取り換えることになってしまいます

こういうお品物をお預かりしたときには、なんとなく湿気臭く
ひどいものですとカビ臭がします。

保存状態と書きましたが
箪笥にしまいっぱなし・・・という場合がほとんどです。

お着物は湿気が一番嫌いです。
この梅雨時期、どうぞ気をつけてあげてください。

カラッと晴れた日に、箪笥をあける、引き出しをあける・・
だけでも違います
できれば、たとう紙をひろげたり、入れ替えをするともっと効果的


ようするに、着るのが一番
っていうことなのですが・・・

しまいっぱなしにしていると、何となくくすんだように感じるお着物を
出して着てあげると、イキイキしてくるから不思議です。

たとえ、着てあるかなくても、部屋の中で羽織ったり
帯や小物を合わせて遊んであげたら着物も喜びます。

しまいっぱなしの着物が「忘れないで~~」って
SOS出した結果が、シミかも~~~
なんてね・・・







コメント
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