京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

この時期に~七五三や成人式準備~

2011-09-14 16:33:15 | 仕事
そろそろ仕事にも秋の気配が?


先日、お預かりしたのは3歳のお祝い着の肩揚げと腰揚げのお直し。




お預かりした3歳のお祝い着、お母様のお召しになったもののお直しでした。



子供の着物には、肩と身頃のところに「揚げ」をします。
子供の成長は早いので、その揚げを調節しながら数年着られるようにとの工夫で
着丈と裄にあわせて、タックをとるように二目落としで縫います。

でも、最近のように日常着ではなくなると
肩揚げと腰揚げも、もはや子供の着物のデザインのようになっているかもしれません。
肩揚げと腰揚げがしていると、「子供」という感じがして可愛らしいものです。


きっと、昔は、お家でお母さんがしたのです。
・・・が

最近は、ほとんど「わからないのでやって欲しい」とお持ちになります。

たぶん縫い物が嫌いでなければ、そんなに難しいものではありませんし
多少、縫い目が曲がっていたりしたとしても
子供の可愛らしさがカバーしてくれ、かえって母の手仕事がほほえましいとも思うのですが。



これも、伝えていかなくてはいけないこと
もしも、自分でやってみたいという若いお母さんがいらっしゃったら
そんな講座(オ-バーですが)もぜひやってみたいのですが


今回、お直しをお預かりしたとき、着物には付け紐がついていたのですが
お襦袢にもついているといいかも・・とアドバイスさせていただくと
付けておいてくださいとのことで、長じゅばんにも紐を付けました




お子さんの着物を着せるときは、少しでも、簡単に手早くそして楽に・・が鉄則
化繊のお着物は特に滑りやすいので、こうして胸紐を付けておくと
きつく紐を締めなくても崩れにくいです。

貸衣装の場合も、紐の代わりに市販されている綿テープやガーゼを細く切って
簡単にちくちくっと縫いとめておくといいですよ。


こんな工夫やちょっとした細工を皆さんにアドバイスすることもできますので
気軽に店に聞きにきてください


また、成人式の小物のコーディネートのご相談も増えております。
お母様のお着物をお召しになるとき、全部そのままですと時代を感じさせることがあり
帯〆・帯揚などの小物類を新しくすると、見違えるようにおしゃれになる場合が多いです。

そんなご相談も承っております。


ぎりぎりになってからでは対応できないこともありますので、
気持ちと時間に余裕を持って、ぜひご相談は少しお早めに・・








コメント (2)
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