京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

目が点・・!!

2012-03-04 16:54:36 | ひとりごと
3月に入り、そろそろ卒業式の着付けの仕事が始まりました。

そんな週末・・・お客様と世間話をしているところに
幼稚園の先生をしている友人が久しぶりに顔を見せました。


いつも卒園式に袴の着付けをしているので、顔を見たとたん
「あ~~ 着付けねっいつ~~?」

「それがね~~」
と、なにやらいつもと事情が違う様子。


いつも卒園式の準備があるので、早い時間に着付けをして出勤 というパターンなのですが
今回は職場まで出張してもらえないかと困った様子でいうのです。
話を聞いてみると・・・コレが・・・

朝早く、同じ幼稚園の先生3人で袴を着たいので、近くにあるホテルに問い合わせしてみたそうです。
そうしたら・・

袴の着付けが、13000円。
朝7時の予約ということで、早朝料金が、着付け料金と同じだけ・・、13000円。
さらに
早朝のため技術者が出勤できないので、前日から泊まりとなり、その宿泊料金として10000円。
しめて、36000円なり。

36000円×3人分=108000円


ひぇ~~~

驚きと同時に、聞いてる途中で笑ってしまいました。


わたしの感覚では
ホテルでは当然なのかも知れませんが、袴の着付け13000円がまず考えられない・・・
コレって、世間の相場なのでしょうか・・・
私は、申し訳なくってそんなに袴の着付けでいただけないのですが・・
そう言う私の横から主人が「すっごい着付けかも・・・」って。

それに時間外料金が着付け代金の倍というのも、私には考えられないし


宿泊代も、3人それぞれにかかってくるという・・
一人で3人続けて着付けるんじゃないの?って・・・素朴な疑問

「”おはようございます”って3人の技術者が出迎えるんだよ、きっと」と
みんなでその場面を想像して、またまた爆笑


一人36000円もかけて着付けてもらう人、いるんだね~と友人もあきれた様子。
「それだったら、脇さんに頼んでみよって思ったのよ~、
一人、着付け1万円払って、タクシーで駆けつけてくれてもいいよ」と。
確かにね・・・


この話を聞いて、複雑な気持ちに・・・。
そして、サービスと料金について考えさせられました。

今回のことに限らず
私が普通に「仕事のうち」と考えていることが、世の中では料金として発生する・・

サービスというものはそんなもので、私が甘いのか・・・



時々考えます。
美容室などの成人式のお支度の料金設定・・・
今回のホテルの料金設定も・・・

当店のような個人商店だから、早朝料金も頂かなくてもいいけれど
従業員のいる店としてはそういう料金設定になるのも解ります。

しかし・・・
「どうしてもやってもらわなければ困る」という
お客様の弱みにつけこんでいる(言葉が適していませんが)ようにも思えてきます。
特別な日には、特別な料金でも仕方ないのかな・・・



卒業式や成人式など、お客様の希望時間がそれぞれの店の営業時間に
当てはまらないのは明らかです。
たとえば、宿泊代を頂かなくてはいけない・・のではなく、頂かなくていいような体制を
とるのが本来のサービスではないだろうか・・・


お客様へのサービス・・・

京都の美容室にいたころ、お客様重視の考え方、精神を叩き込まれたせいか

世の中の流れに、付いていけてない私。
甘い?古い?ばか?お人よし?















コメント (3)
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