京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

三菱一号館美術館~KATAGAMI Style~展へ

2012-05-22 17:27:58 | 女将の日常
美術館の気になる展覧会へは、いつも行きたいと思っているのですが

休館日が月曜日で、当店の定休日と重なり、
そうかといって、日曜日は人でいっぱいだと思うと
それだけでめげてしまい・・・
行くチャンスをつい逸してしまっています。

そうしたら、三菱一号館美術館のサイトをたまたま開いたら、
昨日の月曜日が開館しているって

う~ん、コレはチャンス
もしかしたら、この情報を知ってる人は少ないくて人が少ないかも~~

・・・というわけで、急遽予定変更して、いざ美術館へ





想像以上に、すばらしい展示でした。


今まで見たことのないような細かい型紙がたくさん。
老眼がすすんでいるのが情けない・・・


今、こんな着物があったらいいのに・・
この型紙で、帯を作ったらステキだろうな・・・

こんな感想からはじまり

ヨーロッパに渡って、壁紙や調度品、テキスタイルにあれほど影響しているとは
思いませんでした。


日本の桜が、梅が、鯉が、流水が・・・
改めて日本のデザインはすばらしいと思いました。


展示しているヨーロッパの家具をみれば
市松、七宝、たてわく・・・見たことある柄です

私はあまり洋食器は興味がないのですが、これからは見る目が変わって
その中に日本の柄が使われていないかをつい探してしまいそうです。

かなりの数の展示品を見て、疲れて出ると、お庭の新緑ときれいな花が
またステキで、心が満たされました。


そして、帰りの電車の中で考えたこと・・・

昔の日本の手仕事、職人さんたちの腕のすごさを感じて。
最近特に感じるのは、世の中のスピードがとてもとても早いことと
何でも簡単・便利になったなということ。

あの型紙たちが彫られていた時代のようにもっと
時間の流れが緩やかで、ゆったりと丁寧なものづくりができたらいいのに・・・

電車に乗っている人を見て思った。
『昔は、この人たちがみんな着物だったんだものね・・
需要がそれだけあったのだから、いいものも作れた・・


もったいないな~~日本。
いいものがどんどん廃れてしまって。


疲れているのでしょうか・・
スマートフォンに変えたせいもあるのでしょうか・・
もう少しゆっくりと時間の流れていた時代に戻りたいな~と思ってしまいました。


それから
展示会の話のつながりで・・・

お花の先生から、いけばな展のチケットを頂いています。





古流のいけばな展~~5月24日(木)から29日(火)まで
  場所は 松屋銀座8階です。

ぜひ、こちらもお時間があれば足を運んでください。
招待券がまだたくさんありますので、
いらっしゃれそうな方は、お声をかけてください。


コメント
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