京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

これも業界ズレ?

2013-03-26 17:11:47 | 着付あれこれ
また少し寒い日が続いております。
皆さん、体調管理に、お気をつけてお過ごしくださいね。


先日、着付け教室でお話しているとき、
「ショウケンの・・・」とつい、言ってしまい
「あ、ごめんなさい。絹のこと、きぬ100%のことを私たちは正絹って言うの。正しい絹って書くの」
と、あわてて説明。
若い生徒さんは、へぇ~~って

この業界にいると、なんでもない普段つかう言葉が、着物を知らない方にとっては
分からないことも結構あったりして気をつけなければと思います。



またこれとは別なのですが、「そっか~~」と
私が世間とずれていることがあることに気づきました。


それは、着付けのときにお持ちいただくようにお願いする補正用のタオルの事。

いつも私は
「ブランドのいいタオルじゃなくて、粗品でもらったようなタオルをお持ちください」と
言い続けてきたのですが
先日のお客様は、
「粗品のタオルって最近もらわないし、そういうタオルが案外家にはないんですよね」って。

私、目からうろこ
そして、反省
どこのうちにもあると思ってましたから~~





ちなみに、呉服業界では、お年賀などで、取引先の問屋さんなどから、
こんなのを頂くので、たくさんあるのです。


考えてみれば、商売でもしてたら頂きますが
一般のご家庭ではないかも・・


買うのだって素敵なタオルでしょうし、お返しだっていまどきブランド品の上等ですものね


みなさん、探して持ってきてくださってたのかもしれません。
お願いしていても、ふっくら厚みのあるものをお持ちくださるのは
そういうわけだったのか・・・


ちなみに・・・
どうして、粗品のタオルを・・とお願いするかと申しますと
補正の時に、上等の厚みのあるタオルだと「角」が出てなめらかに身体に沿わないのです。

薄めのタオルを何枚か重ねて、身体のラインを埋めていったほうが
補正しやすくきれいに仕上がります。

たまに、「細いからと以前着付けてもらったときはバスタオルを巻かれました」
とおっしゃるお客様もありますが
私は、バスタオルを巻くより
薄手のフェイスタオルを重ねて補正するほうが、いいと思っています。


こんなわけですので
粗品でもらう薄手のフェイスタオル、着物を着るときのために
ちょっととって置いてください

それから、まっさらより、一度水を通してあるほうが、ふんわりして
クッションにもなり身体になじみますので・・・




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