京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

毎月の催し・・私たちの思い

2016-02-16 17:52:03 | ひとりごと
日に日に明るくなる日差し
三寒四温とはよく言ったもので、気温はこのところ毎日のように上下しますが
日差しだけは間違いなく春に近づいているのを感じます。

今週の金曜日からは、洛風林の帯の催しをさせて頂きます。

こうして、これまでほぼ毎月の催しを続けてきましたが、
企画、皆様へお送りするご案内、また商品の手配など・・・
我ながらよくやるな~~なんて・・・思います。

大変ですが、なぜ、こうして続けているのか・・・

当店は、大きな商店街のはずれの住宅街にあり、人通りはあまり多くはありません。
商店街のようにたくさんの人の目に触れ、覗いてくださる店ではないので
そんな中でもお客様に少しでも、足を運んでもらえるように・・という思いがあります。


「いろんな品物をたくさん見ていただきたい、お見せしたい」


自分たちが気に入っている品や新しい商品
せっかくあるのにな~~
誰か見てくださらないかな~

こんなにいいものあるのに、誰か見てという欲求
見て頂いてステキね~~と言ってもらえたら、たぶんそれだけでも嬉しい(笑)

例えば、子供がお母さんに、見て見てっていうときの気持ちに近いかもしれません。


そして
特に最近、着物を見たことがない、触れた事がない・・という方が増えてきました。

そこに掛かっているのが着物か帯かが分からない。
小紋なのか、附下なのか・・・。

そして価格も・・・ただ高い・安いではないことも知ってほしい。
着物はお値段もピンキリですが、例えば値段の安いものしか見てなかったら
判断基準もありません。

だから、たくさんの着物や帯を見てほしいと心から思います。

立派な会場での大きな販売会でなく、
自分の店で、その時々で「帯」「小紋」「礼装」「遊び着」「草履」など
テーマを決めてお見せしているのも、ちゃんと自分たちの目の届く範囲で
自分たちがいいと思うものを、お勧めしたりご覧いただきたいという考えからです。

呉服屋は敷居が高いと多くの方がおっしゃいます。
たぶん、私自身に置き換えても、ホントに買う気のない時、見たいだけの時
入れないだろうな・・・って正直思います。

だから、毎日の営業の中でも「催し」という期間中は
私たちの「見せたい」という気持ちに
「は~い。見せて」と乗っかってもらえればと思うのです。
気軽に店を覗いていただける良いチャンスと思っていただければ・・。

もちろん商売ですから、販売が一番の目的のはずではありますし
催し中は、メーカーや問屋さんの協力で、普段は仕入れない商品や
たくさんの品をご覧いただけてお求めいただくにもいいチャンスです。

が、そんなに、簡単に買っていただけるものではないことも承知しておりますので・・

あるお店に浴衣を買いに行ったけれど、訪問着をしつこく勧められて買いました・・・
という話もお客様から聞いたことがあります。

私たちは、催しにお越しくださっても絶対にムリな販売はしません。
ご覧いただいてお気に召していただけたら・・・というスタンスです。
そしてまた、お買い上げいただこうと思うなら
お客様がどうしても欲しくなるような品を揃えることだと思っています。

業界の方と話していて「多少背中を押すのはお客様のためになることもありますよ」
と言われることがあります。
確かに、お客様によってはそうかもしれないな・・・って思うこともあります。

私の場合、たまに、絶対これはお買い得とか、買っておいたほうがいいですよ~なんて
いうことがありますが、その時は、セールストークでなく本当にそう思っているとき


毎月の催しは、お客様がご来店しやすい期間。
たくさんの商品をご覧いただけるチャンス。

私達は、こんな気持ちでお待ちしておりますので
気軽に店を覗いていただければと思っています。


最後に・・・先日、ご紹介した洛風林の帯、いろいろな着物に乗せてみました。















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