京呉服わき ごふくや日記

着物って楽しい!
呉服屋の女将の独り言?楽しいことや裏話、思うままに・・・

着物クイズ・2回目

2020-04-15 15:27:04 | おべべ倶楽部

こんにちは!今日も皆さんお元気でしょうか?

昨日の朝、ふと思いついたコロナ対策?の「着物クイズ」

できれば外に出られない間、ずっと続けたいと思っていますが

なにせこういうことに関しては三日坊主の私です・・

あまり期待せずお楽しみいただければ・・

 

昨日の答えです。

A「胴裏」

私たちにとっては、耳慣れたというか日常で使う言葉です。

女性用の袷の着物の裏にはこの胴裏と八掛(裾回しとも言います)がついています。

平織で光沢のある生地で、着物の反物の巾と同じ巾の小巾と

その倍の巾の広巾のものがあります。

今は白の胴裏がほとんどですが、以前は紅絹(もみ)といわれる

赤い胴裏も使われていました。

おばあちゃんの着物やアンティークの着物で見かけることがあるかもしれません。

昔の普段着だった着物には木綿がついていることもあります。

 

裏と言えども侮るなかれ・・

表の着物の生地と沿うものをつけることも大事です。

表地が高かったから、裏は節約しておこう・・と考えて胴裏を落とすと

表の生地がどっしりとしたいい生地なら沿いませんし

逆に表地が軽めなのに、裏だけ重めの胴裏だとつり合いが悪くなる場合もあります。

 

余談ですが、若い時に和裁を習いに行って、お稽古で縫うのにもったいないからと

安い胴裏で縫ったら、下手なのにさらに生地がフワフワして収まりが悪く縫いにくかったこと

今でも印象に残っています。

昔から裏はケチらない方がいいとも言います

 

また、胴裏にも絹だけでなく化繊もあります。

お仕立て上がり着物や貸衣装などには、ポリエステルが使われている場合があります。

あえて何かの理由でポリエステルをつけることもありますが

やはり異質の物をつけるより、着心地、沿い具合など考えても

絹の表地には絹の胴裏を私はお勧めします。

 

それから、着物の裏が茶色くなって取り換えたいというご相談もよくあります。

特に昔の胴裏は糊が入っていたりすることもあって

茶色く変色している物をよく見かけますし、最近の胴裏は黄変防止になってますが、

汗をかいたままでしまいっぱなしにするとカビや黄変につながることもあります。

 

簡単に答えだけ書くつもりが参考にと書き始めたら、

胴裏だけでこんな長文になってしまいました

毎回これでは続かないかも・・・ですが、頑張ります

 

さて、今日の問題です。

Q「これは着物以外にも気を付けているとよく見かける日本の伝統的な模様ですが

  なんという模様でしょうか?」

 

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