小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市栄町の小田原駅東口臨時駐車場跡地ではお城地区再開発事業に伴い数年前から埋蔵文化財の発掘調査が続いている。この春から再開発ビルの建設が始まる前に最後の発掘調査見学会が2月3日に行われた。今回の発掘調査見学会が行われたのは小田原駅東口臨時駐車場跡地の中間部分からやや駅側の地点。江戸時代に武家屋敷があった場所で、小田原城主大久保忠隣の夫人である日向御前が閉居した屋敷があったという伝承があるので遺跡名は日向屋敷跡と呼ばれている。発掘調査見学会は午前9時から正午までの3時間。週末トレーニングの出発前の午前10時前に訪れたら結構来場者が多かった。今回の発掘では江戸時代前期の遺構面下にある戦国時代の遺構の調査が行われて、大溝や素掘井戸、畝状遺構などが発見された。もともとあまり遺跡には興味が無いので、現場で説明を聞いても理解出来ないことが多い。小田原駅東口臨時駐車場の閉鎖後に続いていた発掘調査もあと少しで終わり、跡地では14階建ての再開発ビルが再来年の6月完成予定で建設工事が行われる。バブルの頃は小田原ときめき夢まつりの会場だったり色々な思い出のある小田原駅東口臨時駐車場跡地周辺は再来年に向け大きく景観が移り変わっていくので、こまめに記録を残せたらと考えている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




日本酒が好きで年に3回地元の酒屋で開催される日本酒の試飲会に参加するのを楽しみにしている。1月20日と21日にしぼりたて新酒と純米燗酒の試飲会があったので出かけた。南鴨宮の鴨宮かのやでは年に3回、山北の川西屋酒造店の日本酒の試飲会が開催される。ちょうど今の時季は新酒が出揃う頃で、今回の試飲会では川西屋の主要銘柄である丹沢山と隆の生酒など14種類が用意されていた。参加費1000円を支払い試飲スタート。試飲の前半はしぼりたての生原酒や無濾過原酒など9銘柄が並んでいる。生原酒なので瑞々しい風味で美味いがアルコール度数が高めなので結構早くから酔がまわる。試飲会の後半は燗酒コーナーでの試飲。火入れ酒を様々な温度の燗で味わえてなかなか面白い。やはり寒い季節は燗酒が美味く感じる。試飲会場には川西屋の酒粕で作った甘酒も用意されていた。甘さ控えめで麹の風味が程よくてすっきりとした味わいだった。川西屋の今シーズンのしぼりたて生酒は辛口のものが多くて好みのものが無かったので、一昨年仕込みの火入れ酒である丹沢山ピンク阿波山田錦60純米2016年原酒を購入。日本酒度が-2度の甘口で個人的には一番好きなくらいの甘さ。今回の試飲会も2時間くらい色々な銘柄を飲み比べることが出来て有意義なイベントだった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




1月の催事で一番楽しみにしているのが前川地区で第二日曜日を中心に行われる道祖神まつりで、このブログを始めてからは毎年欠かさずに写真を撮っている。今年は開催日が変則的だったが13日の夕方に出かけた。小田原市内各所では道祖神にまつわる祭事が各地区で行われているが、前川の道祖神まつりは毎年趣向をこらした人形飾りの山車がお披露目される。その他にも提灯で飾り付けされたトラックなども国道沿いに設置されてなかなかユニーク。最初に訪れたのは一番東側の向原道祖神。向原道祖神の飾りつけは例年「勤勉」「実直」「道徳」などのテーマが多いが、今年は「悲運な女城主・おつやの方」。昨年の大河ドラマはおんな城主直虎だったが、こちらの女城主は岩村城のおつやの方。人形飾りは武田信玄の重臣であった秋山虎繁が女城主のおつやの方に求愛しているシーン。よく見ると秋山虎繁の手にはバラの花が握られていて、背景の石垣の上では電飾が点灯していて今年は少しシュールな感じで面白い。続いて訪れたのはJA横の駐車場が祭り会場の中道祖神。今年の飾り付けは「木下藤吉郎(割り普請)」。織田信長の居城清洲が台風により壁や石垣が損傷し、信長が軽口をたたいていた木下藤吉郎に城の修理を命じるシーン。背景の石垣の書割や、小さな城の模型には電飾が仕込んであってなかなか手が込んでいる。木下藤吉郎の横には崩れかけた壁が再現されていて結構リアルな感じの装飾で良かった。中道祖神の祭り会場には昭和55年から昨年までの道祖神祭りでの山車飾りの写真が展示されていてそれも興味深い。一番最後に訪れたのが新聞販売店の駐車場が会場になっている西道祖神。今年の飾り付けは「酔いどれ小藤次」。大酒飲みの老武士 赤目小藤次が若妻である北村おりょうとの花見のシーン。西道祖神の飾り付けの見所は書割の背景画。昨年は陣幕で覆われていて寂しかったが、今年は満開の桜と菜の花に富士山と鮮やかな色合い。西道祖神はトラックに飾り付けが行われていて、裏面にも趣向をこらした壁画が描かれている。昨年はシンプルな劇画調だったが、今年の裏側の壁画は華やか。写真を撮っていると絵を担当したO画伯がやって来て色々と話を伺うことができた。昨年は制作途中でインフルエンザに罹ってしまい、途中で絵を仕上げるのを断念したとのことだった。今年は昨年の反省をもとに制作方法を変えて仕上げたとのことで、裏面の人物はかなり表情豊かで迫力がある。色々と話を伺い、最後にほろ酔い加減の画伯と握手を交わして帰路へとついた。今年の前川の道祖神祭りもユニークな飾りつけを見ることが出来て楽しかった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




日本酒が好きで年に3回地元の酒屋で開催される日本酒の試飲会に参加するのを楽しみにしている。10月14日と15日に味乗り火入酒をメインとした試飲会があったので出かけた。試飲会が行われるのは南鴨宮の鴨宮かのやで普段晩酌の日本酒を購入しているお店。日本酒専用の大型の冷蔵庫があって良いコンディションの日本酒が買えるので重宝している。年間10回程度試飲会が行われているが、そのうちの3回が山北の川西屋酒造店の日本酒の試飲会。参加費1000円を支払い試飲会スタート。特に堅苦しい話や決まりごともなく、グラスと盃と水用の紙コップを渡されるので自分の裁量で試飲を進められる。今回は2015年・16年シーズンに仕込まれた火入酒など17種類が用意されていた。冷と常温で10種類ほど試飲したあとに燗酒コーナーへ。川西屋酒造店の工場長の話を聞きながら、様々な温度の燗酒を試飲する。同じ酒でも温度によって随分と口に含んだ時の印象が変わるから面白い。日本酒の新たな飲み方として、今回はカングリアなる燗酒の試飲があった。辛口の日本酒の燗酒に二つに切ったシャインマスカットを入れて、ぶどうの香りが日本酒に溶けでた頃合で飲む。見た目は邪道だがマスカットのすっきりとした風味とほんのりとした甘さを感じて美味い。今回の試飲会でもレアな古酒と高価な純米大吟醸が四合瓶に詰められて用意されていた。一升瓶で9000円と1万円する隆黒白と隆黒金は上品な味わいでとても美味しかった、。あれこれと2時間ほど試飲してから購入したのが3024円の丹沢山本醸造おり酒。醸造年は2006年で11年物の熟成古酒。冷蔵庫で11年熟成した日本酒のストックがあるのがなんとも凄くて思わず買ってしまった。発泡しているのでなるべく短期間で飲み切りたいので栓を開けるのは正月休みまで持ち越し。あと2ヶ月ほど冷蔵庫の中で熟成させる。正月休みの晩酌が今から楽しみだ。

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )




毎年正月明けの第二日曜日を中心に前川地区で行われる道祖神祭りに出かけるのを楽しみにしている。市内では地区により道祖神祭りの内容は様々だが前川地区の3ヶ所では趣向をこらした人形飾りがお披露目される。 1月7日の土曜日、道祖神祭りが開催されている国道1号沿いの前川地区に出かけた。午後5時過ぎで薄暮の中、灯りに浮かび上がる人形飾りが独特の雰囲気を醸し出している。一番最初に訪れたのが新聞販売店の駐車場が会場になっている西道祖神。西道祖神の飾り付けは例年、NHKの大河ドラマなどを題材にしたものが多いが今回も前年大河ドラマで放送された真田丸。タイトルは「幸村 参上」。人形飾りは真田信繁幸村が徳川家康の間近に迫ったシーン。例年、背景の書割が手書きでなんとも言えない味があるのだが、今年は陣幕が張り巡らされていて手作り感が薄くて残念。西道祖神はトラックの荷台に人形を飾っているが、裏側は例年劇画調のイラストが描かれている。ここ数年、壁画と書割を担当している画伯が裏面に居ることが多いのだが今年は会えず終いで詳しい話を聞くことが出来なかった。会場から中宿道祖神の会場へ。JA隣の空き地が会場で山車に人形飾りが施されている。今年の人形飾りは曽我兄弟物語の「富士の夜討ち」。中宿道祖神の飾り付けのテーマは「風雲急を告げる」「危機一髪」「妖怪変化」など緊張感のあるシーンが多いが、今年も緊張感ある工藤祐経夜討ちの場面。中宿道祖神の書割も例年手作り感満載で独特なのだが、今年は障子や壁などで地味だった。最後に訪れたのが一番東側に位置する向原道祖神。向原道祖神の飾りつけは「勤勉」「実直」「道徳」などのテーマが多いが、去年は路線変更の妖怪ウォッチでびっくりした。今年の飾り付けは路線回帰で「保科正之」。人形飾りは会津藩主の保科正之による貧農窮民救済の場面。背景には保科正之にちなんだ社倉や高遠そばの店のセット。今年は例年に比べ書割や小物などの手作り感が少なめで落ち着いた飾り付けだったが、なかなか楽しめた。来年も前川の道祖神祭りに出かけたい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »