小田原の最大のイベントである北條五代祭りは例年GWに開催されて風物詩となっているが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため中止が発表された。私が子供の頃は「北條五代祭り」ではなくて「お城まつり」の名称で開催されていたが、中止になったのは私が物心ついてからは無かったように記憶している。そもそも、どのような経緯で祭りが始まったのか広報おだわらのアーカイブを辿ると祭りの変遷をある程度知ることが出来た。現在開催されている小田原北條五代祭りのきっかけとなったのが、昭和35年に完成した小田原城天守閣の完成祝賀式典。5月25日に挙行された祝賀行事では、完成祝賀式のほかブラスバンドの市中行進、時代風俗行列、演芸会などが行われた。以後の変遷の要約については
昭和36年:「小田原城まつり」として開催
内容:5月3日 時代風俗行列・仮装行列・民謡パレード
5月4日 演奏会・市内行進(県警・自衛隊)
5月5日 演奏会・市内行進(在日米空軍音楽隊)
また本丸広場の野外劇場では日本舞踊や演芸会が開催
昭和37年:「小田原 お城まつり」に名称変更(以降昭和54年まで)
内容:5月4日 演奏会とパレード
5月5日 野外劇場での演芸会
5月6日 市川女優座による野外劇
昭和55年:「お城まつり」に名称変更(以降昭和61年まで)
※正式名称は小田原 お城まつりだが広報の記事表記は「お城まつり」のみの記載へ
内容:5月3日 北条五代武者行列・大名行列・音楽パレードほか
5月5日 野外劇場でのお笑いショー・歌謡ショー
昭和62年:「北條五代祭り」に名称変更(以降現在まで)
内容:5月3日 北条五代武者行列と時代絵巻パレードほか
5月4日 野外劇場で子供ショー ぬいぐるみ人形劇シンデレラ姫
5月5日 演芸会1部 漫才:昭和ノイル・コイルほか
演芸会2部 歌謡ショー:和田ひろしとマヒナスターズほか
毎年5月3日は武者行列が小田原市街を練り歩き、城址公園周辺は観光客で大混雑するが、今年は残念ながら中止となってしまったので静かなゴールデンウィークになりそうだ。
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