アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

がんばれお義母さん

2011-06-19 17:45:36 | 日記
忙しい時に、更に忙しくなることが重なるというのは、不思議とよくあるものです。

先月中頃、81才の義母が転倒して大腿骨骨折し、人工関節を入れる手術を受けました。

手術自体はうまくいき、何度かお見舞いに行った時は、まあそれなりお元気でした。

が、その後、悪くなってしまった。

もともと糖尿病があった義母は、入院中の薬の副作用か、お小水が全く出なくなってしまい
管で、強制的に出すようなことになってしまいました。

自分でトイレができなくなってしまった義母のショックと落胆は激しく、リハビリどころでは
なくなってしまったらしいのです。

病院は、主人の実家からはそれほど遠くないけれど、うちからはちょっと遠い。

でも、これはいかんということで、長男を連れて病院へ行ってきました。

とにかく、長男とその絵は、義母にとって最高の希望の光。
私たちが持つカードの中の「オールマイティ」なのです。

長男は、義母のために、リハビリ用の上履きに、片方にはイルカが泳いでいる絵、もう片方には
ひまわりとスイカの絵を、マジックで描いてあげました。

義母は、本当に喜んでくれました。

最初のうちは、体のつらさのことで頭がいっぱいで、そういう話ばかりだった義母も
だんだんと気持ちが変わっていって、花の話や小説の話まで、楽しそうにするようになりました。

2時間ほどの時間でしたが、長男や私が横にいて話を聞いたり、絵を描いたりしているだけで
本当に嬉しかったのですね。

帰り際に看護士さんが来て、お小水を抜きにトイレに行ってくださったのですが、帰ってきた時には
やはり義母は、気が滅入って、具合悪そうな様子でした。

が、長男の顔を見ると、再び義母は笑顔を取り戻し
「今日は、遠くから来てくれてありがとうね。こんなに幸せな時間を過ごしたんだもの、
おばあちゃん、がんばらなきゃね!明日から、リハビリがんばるよ!あ、明日は日曜だからお休みか、
月曜日からがんばるからね!」
と、笑って手を振ってくれました。

恐るべし、孫の力。

がんばれお義母さん!