アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

先生の存在

2011-11-15 17:34:26 | 日記
もうひとつ、前回の同窓会と違ったのは、担任の先生が出席されたことです。

前回は、直前になって体調を崩され、残念ながら欠席。
今回、そのことを何度も謝っておられました。

実に30年ぶり、人によっては卒業以来33年ぶりの再会となります。

昔から、どちらかというと地味で、穏やかな優しい先生でした。(国語の先生)

今もその雰囲気はそのまま。
入口で幹事さんに会費払って、少しして「あ!先生!」とか気づく感じ。
(幹事さんのすぐ横に座ってらっしゃるのに)

でも、先生の存在は、ものすごく大きい。

宴も半ばに始まった、各人の近況報告。

31人も集まって、しかも33年ぶりだから、すごい量というか時間がかかったのですが
先生は、会場の真ん中に座り、全身の細胞を耳にしているような感じで、じっと聞いておられました。

別に、何もおっしゃらない。
批判も無ければ、アドバイスもおっしゃらない。

ただただ「うんうん。そうかそうか。そうだったのか。」とうなずきながら、ひたすらひたすら
私たちの話を聞いてくださいました。

最後の一人の、最後の一言が終わるまで。

私たちも、自然にそれにならい、最後のひとりの最後の言葉が終わるまで、集中力を切らすことなく
じっと友の話を聞いたのでした。

別に、何も応答とか無いんだけど、先生が心から聞いていてくださっているという、絶大な安心感。

それで、みんな、良いこともつらかったことも、素直に話せたんでしょうね。
それで、居心地の良さを感じたんでしょうね。

たとえ50才を越えても、先生の前では、全員こども。