アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

東京都庭園美術館のキスリング展

2019-05-19 16:44:16 | 美術・芸術
先日、東京都庭園美術館のキスリング展に行ってきました。

木曜日の午前中に入りましたが、人も少なくてゆったりと見ることができました。

キスリングはエコールドパリの代表的な作家ですが、日本ではあまり目立ってない気がします。

つるんとした肌、細い眉、繊細に整えられた髪、え?と思うくらい大きな瞳が特徴かな?

私は好きですねー。

あんまり本物を見る機会が無かったですが、本物の前に立つと「こんなにきれいだったんだ!」と
感動しました。

そして、「来て良かったなー」と思ったもう一つの理由が、私が知っているキスリングと同じくらい、
私の知らなかったキスリングを見ることができたことです。

オークションカタログなどを見ると、最も有名でみんなが好むキスリングのパターンの絵が並びますので、
私はそういうキスリングしか知りませんでした。

が、実際の彼は貪欲に、美術の奇跡のようなあの時代のパリの作家たちからさまざまな影響を受け、
自分の絵に取り入れる実験を試みていました。

彼がひたむきに絵を愛し、絵を描くことを愛し、絵の対象となる全てのもの、全ての人を愛し大切にしていた
ことがよくわかり、ジーンときました。

モディリアーニのようなキスリング、セザンヌのようなキスリング・・・いろんなキスリングを見ることができて
楽しかったですよ。

あと、彼は非常に人柄が良かったようで、それも初めて知ったことなので、来て良かったなぁと思いました。

庭園美術館はその名の通り、企画展と同じくらい「庭園」に魅力があります。





広々とした敷地は、洋風庭園、和風庭園、芝生の広場に分かれていて、たっぷりとお散歩が楽しめます。

お花は無いのですが、ぼーっとベンチに座っていると、鬱蒼と茂る木々から何とも言えない良い香りがして
都会の真ん中にいながら森林浴している気分になります。

絵にあまり興味が無くても、じっくりお庭を楽しみリフレッシュすることができる良い場所だと思います。

また、美術館の建物は旧朝香の宮邸なので、邸宅内の装飾なども楽しむことができます。



目黒駅からも近いし、またまったりしにきたいな-。


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