アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

ラファエロ

2010-03-09 14:50:39 | 美術・芸術
行って来ました、ボルゲーゼ美術館展。
見てきました、ラファエロ・サンツィオ。(画像右側作品)

絵の周りには人だかりが・・・でも、見えないってほどでもなくて、辛抱強く待っていれば
前の方で見ることができます。

遠くから見つけて、最初の感想
「けっこう大きいねー。」

近くで見て
「げへへぇー、チラシの印刷と全然ちがうねー。本物の方が百万倍いいわぁぁ!!。」

ドレスの色が全然違います。
こんな茶色ではありません。真紅のビロード。すごい美しさ。

瞳のブルー。明るく透き通るようです。
そして肌。緻密で輝くような画肌。

主人も横で
「本物の方が全然いいねぇ・・・」と、唸ったまま動けない。

なんか、そこだけ別の世界のようでした。

ワタクシの脳内では、常にラファエロの「聖母子像」が頂点に君臨しており、これが覆ることは
ないんじゃないかっていうくらいなんですが、この「一角獣を抱く貴婦人」を見た時、
一瞬くらっときてしまいました。

この絵は1505年頃の作品ですが、既に1600年代には保存状態がずいぶん悪かったらしい。

で、誰かが、この作品の上に上書きをしてしまい(女性は肩掛けをして、手には別のものを
持っていた)
長い間、その状態で放置されていたのでした。

1933年に本格的な修復がなされ、この姿がよみがえったのですが、ひどい目にあったものですね・・・。

感想
「ラファエロは、聖母を完璧な聖母として描く。
でも、普通の女性の中にも聖母を見たんじゃないかな。
そしてその思いを、この婦人像の中に塗り込めたんじゃないかしら。」


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2 コメント

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ラファエロ (まき)
2010-03-18 09:29:30
こんにちわ
以前『ハプスブルク展』のラファエロについて
コメントさせて頂いた者です。
私もボルゲーゼ美術館展行って来ました!!
もう惚れ惚れするような絵で、おっしゃる通り
色が印刷物と全然違って綺麗で、大切に修復を
して守られてきたんだなって思いました。
あの絵の前で、ラファエロが立って描いてたと
思うと『時空を超えて会えた』って感激でした!
『ルノワール展』も行きました!
かなり贅沢なフルコースでしたね。

お子さんの件ですが、今の症状を改善したいと思っての行動だと思いましたが心配ですね。
あまり無理なさらないで下さい・・・

また、美術展のお話期待しています!
 






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ラファエロの美 (ワタクシ)
2010-03-18 14:07:36
こんにちは。お久しぶりです。
ラファエロ、すばらしかったですね!!
本当に美しいものを見ると、無条件に心が洗われる思いがします。
500年間、ラファエロは数え切れないほどたくさんの人の心を癒してきたのでしょうね。
日本で、作品を見ることができて、本当に幸せでした。

もしいつか、万万が一「小椅子の聖母」とかが来ることがあったら、その絵の前でお会いできたらいいですね。

息子のこと、心配していただきありがとうございます。
ゆっくり、良い方向に向かって行ければ、と思います。

今年は、もうすぐ始まるマネ展、秋のドガ展と上村松園展を楽しみにしています。
いろいろ出かけて、お話ししますね。
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