アートセラピー「心のお絵かき」の世界

アートセラピストで妻で母で女の、楽しく豊かでゆるい人生後半日記。

ルノアール展あれこれ 2

2010-03-08 15:51:20 | 美術・芸術
この展覧会では、ルノアールの描画の変化が、ひとつのテーマになっているようでした。

画像は「可愛いイレーヌ」あるいは「イレーヌ・カーンの肖像」と呼ばれている絵の一部です。

おそらく、「ルノアール」と聞いたらまず頭に浮かぶ1点かと思います。

残念ながら、この作品はきておりません。
死ぬまでに、一度でいいから本物を見てみたいものです・・・。

主人は見たんですって、本物。
がーん、いつ見たんだろ?
「ものすごい可愛かった」ですと。
そーだろーねー。私なんて、感動して鼻血出そう。

で、ルノアールといえば、こういうイメージを私たちは持っているわけですが、実際は、何度か
画風が大きく変化しています。

印象派の時代、クラシックの時代、スタイル確立期、晩年期、といった感じでしょうか。

「え? これがルノアール?」
と驚くような作品もありました。

評価はどうあれ、「幸福の画家」と呼ばれる巨匠が、水面下では絶えず絵と格闘していた
歴史を見るのは興味深く、感銘を受けるものです。

画風の変化を嫌い、離れていったパトロンも多かったという。

食うや食わずになっても、それでも変化し続け追求し続け描き続けていく、
それが、彼の生きる証だったのでしょう。

以前、コラージュクラスで、ある方の作品を見ながら
「変わる可能性が感じられていいですね。」
と言ったら、驚いたように
「変わっていいんですか?」
と返答され、はっとしたことがあります。

この方は、「変わる」というのは「初志貫徹できない、良くないこと」という価値観をお持ちだったようです。

変わっていいんだと思います。

私も、全然初志貫徹なんてしてないです。
チェンジしてないのは、夫と子ども達だけ。

自分が無くて、流されてるだけだとまずいかもですが、変わりながら生きていくのは、
それが「生きてる」ってことだよね、と思います。


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