書名:新版 悪魔の飽食
著者:森村誠一
出版社:角川文庫
出版年:1983年
ジャンル:ルポタージュ
内容紹介
日本陸軍が生んだ“悪魔の731部隊”とは何か?世界で最大規模の細菌戦部隊(通称石井部隊)は日本全国の優秀な医師や科学者を集め、ロシア人・中国人など三千人余の捕虜を対象に、非人道的な数々の実験を行った。歴史の空白を埋める日本細菌戦部隊の恐るべき実像。本書は極限状況における集団の狂気とその元凶たる“戦争”に対する痛烈な告発の書である。
太平洋戦争当時、中国大陸の満州ハルビンにあった日本帝国陸軍の関東軍防疫給水部(通称 731部隊)。
給水や衛生管理を任務とする部隊でしたが、日本国内から集められた優秀な医師・化学者が軍属となり、細菌戦や化学戦の研究にも従事していたとされます。そこでは、捕虜を丸太(マルタ)と呼び、マルタを使って様々な人体実験が行われていたとも言われます。
本書はその731部隊の実像に迫ったルポタージュでした。
掲載写真に誤りがあったり、赤旗に連載されていたこともあって、全てを鵜呑みにするわけにはいきませんが、戦争が人を狂気に駆り立ててしまうことはよく解る1冊でした。
悪魔の飽食 三部作
終戦後、アメリカ軍は731部隊の貴重な細菌戦や化学戦の研究記録を入手するため、石井四郎軍医中将率いる731部隊の幹部たちを戦争犯罪に問わなかったとも言われています。
管理人は今から30数年前の学生時代に元731部隊の幹部だった老医師にお会いしたことがあります。
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