臨済宗妙心寺派大宝山法輪寺(京都市上京区)
京都地下鉄東西線二条駅から1.8kmほど歩いて法輪寺にやって来ました。
法輪寺は享保3年(1718年)に両替商の荒木光品宗禎が開基となり、大愚宗築禅師を開山として創建されました。妙心寺派寺院の禅寺は武士が開基となって創建されることが多い中で、商人が開基となるのは珍しかったそうです。
拝観料¥300を支払って衆聖堂に入ってみます。
大きな赤いダルマがいくつも祀られてますね。
昭和20年(1945年)の太平洋戦争敗戦。その年に第十世 後藤伊山和尚が日本の戦後復興を祈念して、境内に起き上がり達磨堂を建立しました。それ以降、法輪寺はだるま寺と呼ばれるようになりました。
飾り棚には奉納されたダルマがたくさん。
達磨大師像
インドから中国へ禅を伝え、中国禅宗の初祖となったのが達磨大師。
中国に渡り、当時たたえられていた武帝を無功徳と喝破した後、嵩山少林寺で面壁九年(壁に向かって座禅を組むこと)、手足も無くなり、尻も腐ったと世間の人が評判にするほどの忍苦の修行をしたと言われてます。
この達磨大師の忍苦の精神を慕い、貧禍厄病を転じて福寿を得んとの願いから、日本では達磨大師の姿が元になったダルマを縁起物とする風習が生まれました。
起き上がり達磨堂
ダルマの倒れても立ち上がる姿は忍苦の人間生活のシンボルでもあり、戦後日本の自力復興の願いもあったんでしょうね。
三国随一といわれる起き上がり達磨をはじめとして、諸願成就のために奉納された8,000体のダルマが奉納されているそうです。
奥には大きな姫ダルマもありますね。
このお寺で面白かったのは屋根の飾り瓦も達磨大師になってること!
また、トイレの窓もダルマ型でした
つづく
過去記事<京都写ん歩 二条駅からスタート>
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