本の紹介シリーズ始めました
かなり偏ったセレクションですが、ご興味があればご一読下さいませ。
書名:未解決事件 グリコ・森永事件 捜査員300人の証言
著者:NHKスペシャル取材班
出版社:新潮文庫
出版年:2018年
ジャンル:ノンフィクション
1984年に江崎グリコ社長誘拐事件に始まったグリコ・森永事件。
怪人21面相を名乗る犯人が警察を挑発するような脅迫文を送ったり、青酸入りの菓子を店頭に置いたり、グリコ、森永だけに留まらず、丸大食品、ハウス食品、不二家、駿河屋にも脅迫はおよびました。
青酸カリ入りの菓子を店頭に置く防犯カメラに写った男、キツネ目の男など犯人逮捕につながる情報はあったものの、2000年に全ての事件は公訴時効を迎え、警視庁広域重要指定事件では初の未解決事件になりました。
本書はNHKの記者たちがこの事件の捜査に当たった捜査員から聞き取った証言を元に事件の経過に迫ったものでした。
時効となったから話せるという証言もあって非常に興味深い内容でしたね。
犯人が名神高速を使って身代金の輸送を指示した時、高速道路上での捜査は大阪府警の担当でしたが、内緒で大津サービスエリアに張り込んでいた滋賀県警捜査員が目撃したチューリップ帽を被ったキツネ目の男のくだりはそれまでの本事件のドキュメントやルポには無かった証言でした。
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